2月で定年・池江郎師 バラード&グローリー「期待して送り込む」

[ 2011年2月11日 06:00 ]

切れ味に期待がかかるダノンバラードと池江郎師

 ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は共同通信杯ダノンバラード、京都記念トゥザグローリーで東西重賞ジャックを狙う池江泰郎師(69)に迫った。

【共同通信杯 京都記念】

 ――今週は共同通信杯にダノンバラード、京都記念にトゥザグローリーを出走させます。

 池江郎師 はい。どちらも十分にチャンスがあると思っています。

 ――ダノンバラードの追い切りは6F82秒9。

 1週前にも速い時計を出していたので直前はしまい重点に、というのは予定通り。全体の時計は遅いけど最後(1F11秒1)はサッと動いてくれました。

 ――手綱を取った武豊騎手は?

 “折り合いもついていい感触でした”と言ってくれました。表情も明るかったですよ。

 ――前走(ラジオNIKKEI杯2歳S1着)は向正面で少し掛かる感じ。

 確かにそうでしたが、すぐに落ち着きました。むしろあのくらい前向きなのは良いことだと思っています。

 ――直線ではきれいに前が開きました。

 そこからの切れ味が抜群でした。あの脚が使えれば今回もいい勝負になると思います。

 ――最後は抑えて着差以上の楽勝。

 差して完勝するああいう競馬ができれば、東京コースはさらに良さそうですよ。

 ――跳びの大きさは父ディープインパクト譲り?

 そうですね。跳びが大きくて軽い走りをする点や、ぜい肉のつかない体形など、お父さんに似た面がたくさんあるので楽しみです。

 ――トゥザグローリーの最終追いはポリトラック。

 併せたバーディバーディはダートを走る馬で大きく先着というわけではなかった(頭差)けど、動きは良かったですよ。

 ――前走(有馬記念3着)は積極的な競馬で1、2着とも小差。

 そうでしたね。負かした馬が今年に入ってから重賞を勝った(5着トーセンジョーダンがAJC杯、6着ルーラーシップは日経新春杯)し、うちのも楽しみです。

 ――昨春の時点で、本格化はまだ先と。

 はい。今でもまだ完全にできあがったとは思っていません。発展途上の身であれだけ走れたのは大きな収穫だと思います。

 ――昨秋5回、競馬に使いました。

 タフなタイプなので疲れを心配する必要はありません。有馬記念の後もすぐに乗り込めたくらい。今回も元気いっぱいです。

 ――2月で定年になります。

 引退した後も、応援部隊として彼らの競馬には駆けつけるつもりでいますが、最後にもう1つ2つ、勝てたらいいですね。私自身も期待して送り込みます。応援してください。

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2011年2月11日のニュース