【根岸S】スターボード“完璧”G1ロード

[ 2011年1月25日 06:00 ]

根岸Sへ充実一途のスターボード

 今週はG3重賞が東西で3レース。舞台は中山から東京に替わり、開幕週のメーンはダート重賞の「第25回根岸S」。G1フェブラリーSをにらみ強豪が顔をそろえたが、関東期待の上がり馬スターボードは、腕試しに絶好と腕をぶしている。東京ダート1400メートルは3戦3勝と完璧。勝ってG1へ駒を進める構えだ。

 関東の秘密兵器スターボードが、いよいよスターダムに乗ろうとしている。ここまで8戦4勝、2着3回と抜群の安定感を誇る。しかも、根岸Sが行われる東京ダート1400メートルは3戦3勝とパーフェクトだ。昨年11月に銀嶺Sを快勝後、この重賞を目標に体調を整えてきた。

 「状態はいいですね。相手関係は強化されてもウチの馬には勢いがあるから」。新進気鋭、矢野英師は自信を隠さない。ここ2戦、8キロずつ体重を増やしながら強い勝ちっぷり。パワーアップは顕著だ。「今回はもっとたくましくなっています。ギュンギュンと凄いパンプアップぶり。肩の筋肉なんか、もの凄いですよ。まさに充実一途、素晴らしい出来です」。19日の1週前追い切りの後、報道陣にその肉体を披露したが、確かに胸前の盛り上がりには目を奪われた。

 今回がベストの距離(1400メートル)でここに全力投球?との問い掛けに、指揮官は猛然と首を振った。「マイルもいけますよ。全く心配していません」。唯一走った1600メートルが3歳時のユニコーンSで、この時は4着。最後に息切れしたが、初めての重賞挑戦、初距離でありながら勝ちにいく競馬を展開。それを思えば悲観するにはあたらないと師は分析する。

 根岸Sを勝った先にはフェブラリーSも…。矢野英師はしっかりとG1舞台を見据えている。

 ≪矢野英師、重賞初Vなるか≫スターボードを管理する矢野英一師は1970年2月24日生まれの40歳。父はプレクラスニーで91年天皇賞・秋を制した照正師。厩務員、調教助手を経て08年に調教師免許を取得。09年9勝、昨年は26勝と躍進。G1の阪神JFにフォーエバーマーク、朝日杯FSにタツミリュウを送り出した。重賞は10戦して未勝利。スターボードのユニコーンS4着が最高。

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2011年1月25日のニュース