【SG全日本選手権】瓜生1M絶妙差しで初V!

[ 2010年10月12日 06:00 ]

<全日本選手権最終日>優勝した瓜生正義(中央)はガッツポーズで記念写真に納まる

 初めてナイターで争われた「SG第57回全日本選手権」は11日、ボートレース桐生12Rで優勝戦が争われた。レースは1Mで絶妙な差しハンドルを入れた瓜生正義(34=福岡)がそのまま先頭ゴール。SGは09年5月の福岡笹川賞以来3回目、同タイトルは初めてとなる優勝を飾った。

 表彰式で青色のダービージャケットに袖を通した瓜生は「気持ちいいものですね」とストレートに喜びを表現しつつ、表情は終始引き締まったまま。森高との緊迫感あふれる競り合いを演じて「フラフラでした。(まくり差した)森高君は上手ですね」と頭をかいたが「最後のターンを回るまで安心できなかった」のが本音だったに違いない。
 「準優は1枠だったので緊張したけど、優勝戦はリラックスして臨めた。準優から調整を戻して昼間の手応えは一息だったけど、12Rには合うだろうと思って運を天に任せた」と瓜生。勝負の1Mは「松井さんが仕掛けてくれると思ったので、しっかりターンマークを見ていた」と差しの作戦がズバリ的中した。
 今シリーズに向けての準備も怠らなかった。6月の大村グラチャンから60日間のF休み期間中に「ずっとダービーで使えるペラを作っていた」と明かす。「賞金王に出場するためにはダービーで優勝するしかないと思っていたので、本当に優勝できて不思議な感覚」と徐々に実感がわき出して表情を崩した。
 この優勝で今年の獲得賞金を6790万円とした瓜生。ランクを賞金王“圏内”の10位に押し上げただけでなく、次回SGチャレンジカップ(からつ、11月23日開幕)への出場権もゲットして「やっと(賞金王出場へ)視界が開けた」。せっかく初のナイターダービー王に輝いたのだから、この勢いで賞金王まで駆け抜けない手はない。

 ◆瓜生 正義(うりゅう・まさよし)1976年(昭51)3月5日、福岡県生まれの34歳。95年4月登録の76期生で、同期は魚谷智之、原田幸哉、横西奏恵ら。07年の住之江笹川賞でSG初制覇。G1は通算6V。1メートル59、50キロ、血液型A。

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2010年10月12日のニュース