【21日札幌4R新馬戦】セプター母譲りの潜在能力

[ 2010年8月20日 06:00 ]

万全の状態でデビュー戦を迎えるアドマイヤセプター

 今週は北の大地で大物新馬が勇躍デビューだ。札幌土曜4R(芝1500メートル)にエントリーしているのが母にG1馬アドマイヤグルーヴを持つアドマイヤセプター(牝=橋田)。順調に調教を積み重ね出走態勢は万全、潜在能力をいきなり披露する。

 いかにも柔らかみがありそうな栗毛の馬体、キリッと引き締まった表情に良血らしい気品が感じられる。今週の札幌でデビューするキングカメハメハ産駒アドマイヤセプターは03、04年エリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴの2番仔だ。半姉アドマイヤテンバ(3歳500万)と同じく、かつて母が在籍していた橋田厩舎に入厩。その母の調教パートナーも務めていた込山助手が函館でデビューに向け調整に当たっている。
 「いい馬だよ。体は450キロくらい。まだまだお母さんと比べる段階ではないけど、やっぱり乗り味なんかは一流馬の感じだね」
 アドマイヤグルーヴやスズカフェニックスなど多くのG1馬の背中を知る同助手が素材の良さを評価。先月22日に時計を出し始めると、ここまで順調に稽古を積み重ねてきた。今週水曜はWコースでアドマイヤロイヤル(3歳500万)と併せて5F67秒9~1F12秒3で1馬身先着。軽快な動きでゴールを駆け抜けた。
 もちろん、まだ2歳夏とあって成長の余地を残す段階。それでも現時点でどんな走りができるのか。込山助手の口調からはそんな期待感が伝わってくる。
 「先週もある程度やっているし、追うごとに良くなっている。何とか動けるところまで来たかな。追ってからの反応が凄く良くて、そのあたりはお母さんに似ているね。先々まで楽しみにしているよ」
 潜在能力の高さは母譲り。札幌で踏み出す第1歩が将来のG1舞台へとつながっていく。

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2010年8月20日のニュース