【函館・サマーナイトF】成田、ビッグ初V

[ 2010年7月19日 06:00 ]

優勝した成田はレース後、仲間から胴上げされる

 G2「第6回サマーナイトフェスティバル」の決勝戦は18日、函館競輪場で行われ、成田和也(31=福島・88期)が優勝、賞金660万円(副賞含む)を獲得した。成田のビッグレース(G2以上)優勝は初。

 成田が神山との直線勝負に1/4輪差(約17センチ)踏み勝った。「前の佐藤君と後ろを回ってくれた神山さんのおかげ。いつも北日本ラインに助けられているけど(優勝は)うれしいです」。成田はゴール直後に息を切らしながら、喜びを語った。
 成田は09年10月の千葉記念で伏見俊昭のまくりを差して記念初優勝。直後のG2・取手共同通信社杯で山崎芳仁の2着などで今年はS級S班の地位を獲得した。山崎、伏見を筆頭に厚い選手層を誇る“福島王国”の中でも今年の活躍が期待された1人だ。その中で「一戦一戦に集中した結果が(G2優勝に)つながってよかった」。ホッとした表情も見せた。しかし成田にとってG2優勝は通過点でしかない。「次の宇都宮全日本選抜(8月5~8日)、そして地元平のオールスター(9月1~5日)で勝てるように練習して頑張ります」。念願のG1獲りに向けてまた一歩前進した。

 <神山、届かず2着>北日本勢を追走し3番手強襲を狙った神山は2着。最終コーナーから成田の内を突いて直線勝負に持ち込んだが1/4輪届かなかった。「詰め寄ることはできたけど、外ではなく内からだし…。最後はハンドルを投げる力が残っていなかった。成田君といい勝負ができたし、2着なら上出来です」。次走の地元・宇都宮で行われる全日本選抜(8月5~8日)へ向けて、収穫ありの表情だった。

 ◆成田 和也(なりた・かずや)1979年(昭54)2月25日、福島県生まれの31歳。県立須賀川高卒。03年7月プロデビュー。通算成績は466戦113勝。通算取得賞金は2億1356万円。主な優勝は第6回サマーナイトF(10年)。1メートル72、73キロ。血液型O。

 ◆決勝VTR 佐藤―成田―神山―加藤―山口―海老根―石毛―高木―田中。赤板から海老根―石毛―高木―田中で上昇、打鐘で前へ出ると、この動きに加藤―山口が続く。海老根が先頭でペースを緩めると、打鐘2Cから佐藤―成田―神山で一気にカマして主導権。叩かれた海老根は5番手まくり不発。佐藤―成田―神山―加藤…の順で最終コーナーに入り、成田が抜け出しV。神山が2着。

続きを表示

2010年7月19日のニュース