【丸亀・オーシャンC】SG初優出Vへ!石野“一番星”

[ 2010年7月19日 06:00 ]

準優10R、1周2マークをトップで旋回する石野

 気合のイン速攻で念願のSG初制覇だ。予選2位通過の石野貴之(28)が準優10Rを逃げ切り、SG初優出を決めるとともに、優勝戦の1号艇を獲得した。機力は自他ともに認めるトップ。07年に90期台初の新鋭チャンプに輝いた石野が優勝戦も逃げ切り、遅ればせながら今年の潮流に乗る。直前のSG大村グランドチャンピオン決定戦を制した湯川浩司(30)は、2号艇からSG連覇を狙う。

 石野が超抜パワーを武器にポールポジションを獲得した。準優10Rはカドの辻がトップSを決めて、攻めてくる厳しい展開。それでもインから伸び返して先マイ押し切り。機力の違いをまざまざと見せつけた。「僕が一番出ている。足は誰にも負けない。序盤は伸び型だったけど、出足型に移行して、今が一番いい状態。あとはスタートとレースに集中するだけ」と力強く節一を宣言した。
 今年のSG戦線では山口剛が総理杯V、岡崎恭裕が笹川賞Vと90期以降の若手が躍進している。ただ、07年に新鋭チャンプに輝き、新世代のけん引役を担うはずだった石野にとって、後輩たちの活躍は悔しさが残るものだった。「実力がそこまで達していないのかもしれないが、正直言って焦っている部分はある。このチャンスを生かしたい。優勝戦こそは全速でスタートを決める」。こん身のスリット攻勢で、SG初優出Vを果たす。
 2号艇は大村グラチャンに続くSG連覇をもくろむ湯川。こちらも“快速王子”の異名に恥ずかしくない好仕上がりを見せている。「石野には朝の足併せでやられた」と語ったが、それでも「全部の足がいい。石野以外にはやられない」と自信の舟足だ。石野を準優でヒヤリとさせた辻も負けず劣らずの好気配。萩原もレース足は優勝戦でもひけを取ることはない。今垣と浜野谷はこの相手と比べると若干だがパワー不足。ただ、浜野谷は大外でも気合十分で台風の目となる可能性はある。

 ▼(2)湯川浩司=初日からバタバタしたけど正解が出た。伸びはトップクラスだと思ってます。夜になれば全部の足がいい。コースは主張できると思う。
 ▼(3)萩原秀人=伸びは内枠2人に分が悪いけど、レース足はヒケを取らない。出足、回り足はずっといいです。後は回転を合わせるだけ。3コースから。
 ▼(4)今垣光太郎=準優の進入は失敗しました。優勝戦は4カドになると思うんで、伸び型にペラを叩き直したい。スタートは全速でコンマ0台後半を目標に。
 ▼(5)辻 栄蔵=ペラを換えました。出足が良くなった分、伸びが落ちた。ペラ選択はゆっくり考える。スタート勘は大体合ってるけど、準優はズレがあった。
 ▼(6)浜野谷憲吾=序盤より行き足は上向いている。乗りやすさもある。でも、最後の伸び切りの部分でどうしてもつかまる。スタートは分かってます。

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2010年7月19日のニュース