【安田記念】「G1通用」皇成スマイル反撃態勢

[ 2010年6月4日 06:00 ]

三浦皇成騎手とスマイルジャック

 ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、スマイルジャックに騎乗する三浦皇成騎手(20)を直撃。

  ――スマイルジャックですが先週、今週と調教に騎乗しました。
 三浦 はい。前走時が悪かったというわけではないけど、今回の方が良くなっている印象は受けました。
 ――最終追いは時計が速かった(6F77秒9)せいかもしれませんが、最後はいっぱいに見えました。
 そうですね。ちょっとモタモタした感じは受けました。でも、調教と実戦が結び付くタイプではないので気にしていません。
 ――前走(マイラーズC5着)は2戦続けての阪神遠征。疲れもあった?
 当時はそう思いませんでした。でも、最近のいい雰囲気を思うと多少影響はあったのかもしれません。
 ――スタートは抜群?
 はい。でも以前みたいに掛かることもなく上手に折り合ってくれました。
 ――中盤のペースが緩んだせいか向正面では掛かったように見えましたが。
 それほど極端に力んでいたわけではありません。ゴチャゴチャして他馬と接触したため、多少行きたがったけど、以前に比べれば可愛いもの。全く苦労はしませんでした。
 ――直線に向いて外からかぶされそうに。
 一瞬そういうシーンがありました。でも、前が空いてからも十分に(残りの)距離があったのでそれが敗因ではありません。
 ――前の残る馬場?
 あの週の阪神の芝は先行馬が残る傾向に。ああいう馬場状態で外を回らされたため届かなかったのだと思います。
 ――結果、リーチザクラウンと0秒3差。
 そうなんです。悪い条件が重なった割にはそれほど大きな差はありませんでした。展開次第では十分に逆転できると思います。
 ――前々走(六甲S1着)は鮮やかな差し切り。
 あの時は本当にスムーズに競馬ができました。関屋記念(1着)もそうですが、上手に力を出し切れればオープンで勝ち負けできる力があります。
 ――G1でも通用する?
 十分に通用します。特に今年の安田記念は例年に比べると強烈に強いと思える馬が少ない。スマイルで勝ち負けできると信じています。
 ――ダービー2着はあるが東京で勝ち鞍がない。
 でも、新潟で関屋記念を勝っているので左回りが駄目というわけではありません。上がりのかかる坂コースも合うはずだし、東京で勝てていないのはたまたまだと思います。
 ――ちょっとつかみづらい面がある?
 正直言ってそういうタイプなのは事実。走ってみないと分からない面はあります。でも力を出し切れれば十分に通用する馬なので僕がしっかり乗ってあげたい。そういう気持ちで挑みます。

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2010年6月4日のニュース