角田新調教師恩返す!「結果出してこそ」

[ 2010年2月11日 06:00 ]

 「平成22年度の調教師、騎手免許試験」合格者が10日、JRAから発表された。新規合格は調教師9人、騎手6人だった。調教師はG1・10勝を挙げている角田晃一をはじめ、騎手出身が6人という異例の顔ぶれとなった。

 会見で角田は勝負師らしい口ぶりだった。「競馬の世界は厳しい。勝ち残るために努力をしていきたいし、結果を出してこそだと思っています」。調教師になろうという思いは、師匠の渡辺栄元調教師の影響が大きいという。「騎手として育てていただいたし、その姿を見て調教師も素晴らしい仕事だと思った。きっかけを与えてくれたのは師匠。少しでも恩返しができれば」。
 師匠の管理馬との名コンビは多くあるが、角田が、とりわけ印象深いと語るのがフジキセキ。朝日杯、弥生賞など4戦4勝で3冠有力と言われながら、クラシック直前に故障でターフを去った馬だ。「故障した時は大きなショックも受けたけど、あの馬がいたからこそ、その後にもつながったと思う」。
 願望よりも結果を重視する。そんな考え方は、この馬に由来している。最後に「ファンに魅力あるレースを提供したい」と締めくくった。G1勝ちの経験を生かし、どのような魅力たっぷりの馬をつくり上げるか、楽しみになってきた。
 ◆角田 晃一(つのだ・こういち)1970年(昭45)11月18日、鳥取県生まれの39歳。86年競馬学校騎手課程。89年渡辺厩舎所属で騎手デビュー。8308戦711勝(10日現在)。4回目で合格。目標は笑顔で仕事ができる厩舎づくり。

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2010年2月11日のニュース