【ダイヤモンドS】モヤの中でフォゲッタブル全開!

[ 2010年2月11日 06:00 ]

武豊騎手を背にしたフォゲッタブル

 「第60回ダイヤモンドS」と「第50回きさらぎ賞」の追い切りが10日、美浦、栗東トレセンで一斉に行われた。ダイヤモンドS組は、王道路線を歩むフォゲッタブルが武豊を背にポリトラックコースを快走。今年初戦からエンジン全開の気配を漂わせた。きさらぎ賞組では、連勝中のレーヴドリアンが3頭併せで楽々最先着と仕上がりの良さを見せつけた。

 立ちこめたモヤでフォゲッタブルの姿をはっきりと確認できたのは直線だけだった。ポリトラックコースのゴール前、併せたピイラニハイウェイ(古馬オープン)を外から半馬身ほど抜き去った。
 池江郎師は「いい動きだった。直線しか見えなかったけど、僕の目に狂いはない。(6F)80秒は切っていると思う」とモヤの中でさえも見抜く“心眼”ジャッジ。ラスト1Fは12秒4の計測となったが、この状況下では時計班によって誤差が生じる。師が手にしているメモには11秒5と記されていた。
 スタート地点から4角までどうだったか?手綱を取った武豊が解説する。「秘密、姿を隠した」と笑いながら「2馬身ほど後ろから追走するのは先週と同じ内容。ほぼいっぱいにやった」と気合注入の追い切りに好感触を得た表情を浮かべた。
 デビュー戦から手綱を取り続けた武豊だが「昨年は春頃に僕は言ってたでしょ。フォゲッタブルは秋になれば必ず活躍する、必ず菊花賞に出ているって。ライバルとしても戦って立派になったと思っていましたよ」。実際、昨年は秋から急成長。菊花賞の鼻差2着でアドバルーンをブチ上げるやステイヤーズSを制し、有馬記念でも4着と結果を出した。
 「分かりやすく言えば、後ろ脚が力強くなった。今年は、この馬で古馬路線の王道を歩みたい」と武豊はコンビ復活を喜び、今年の始動戦となるダイヤモンドSの激走を約束した。

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2010年2月11日のニュース