“穴男”高山太郎騎手が引退、ラストランへ

[ 2010年1月29日 06:00 ]

<美浦・調教>1月いっぱいで現役を引退し、松山厩舎の調教助手となる高山太郎騎手

 美浦の高山太郎騎手(34=フリー)が31日付で騎手免許を返上し、16年間の騎手生活にピリオドを打つ。94年デビュー。いきなり25勝を挙げ新人賞を受賞したが、最近は騎乗数が減り成績も低迷していた。

 「引退は1年くらい前から考え始めた」と高山。「悔いはないが、もう2度とレースに乗れないかと思う寂しい。競馬にはレースに乗った人にしか分からない面白さがある」と未練も口にしたが「自分としてはやれるだけのことをやった」と決断した。長く所属し、師匠でもあった佐藤全師には「重賞(00年カブトヤマ記念)も勝たせてもらったし本当に感謝している」と話す。
 今後は松山康厩舎で調教助手として第2の人生を歩む。「声をかけてもらってありがたいし、松山先生に馬づくりを学んで先々調教師を目指せたら…」と新たな目標も決まった。最終騎乗は土曜中京の3鞍。ラストランとなる12R鞍ケ池特別で、松山康厩舎のカフェアラジンに騎乗する。「毎日調教に乗っているけど具合はいいから楽しみ」と自ら仕上げて臨む。“穴男”としてファンに親しまれた高山。こん身の手綱さばきに注目したい。

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2010年1月29日のニュース