【15】デイブレイク今度は完走できた

[ 2009年10月13日 06:00 ]

 10月10日の東京3R未勝利戦。タイキデイブレイクの実質“デビュー戦”。

 振り返ると、長くなりますね…。あぁ、この2カ月つらくて…。待ち遠しくて…。端的に言うと、デイブレイクくんはデビュー戦を発走直後に競走中止した馬なのです。一度もレースを完走しておりません。

 だから、ちゃんと能力を見るのはこの日が初めてだったわけです。

 レースはまずまずのスタートから2番手追走。好位から競馬を進めました。単勝馬券を握り、「そのまま!そのまま!」と叫ぶKEN。府中の長い直線を迎え、伸びるだけだ。テレビの前にかじりつきながら声を枯らしましたが、ズルズルと後退。13着でフィニッシュしました。

 感想からすると、まだ競馬に慣れていない感じですね。スタートからクビの高い走りが気になりました。リズムに欠けた走りが直線の失速につながったのでしょう。ひたむきさは伝わってきましたが、幼さが勝っているという印象。

 戸田博文調教師は「道中は引っかかっていたのではなく、前向きに走っていまいしたので、その点は良かったと思います」と先行策は馬のやる気の現れとしました。今回はビッシリ仕上げるというよりも勉強の意味が強く「馬が嫌気を出さないように、意識的にソフトに仕上げてきましたし、実質デビュー戦のようなものですので、結果に関しては気にしていません。気性的にも馬体的にもまだまだ成長途上ですので、使いながら競馬を覚えさせていきたいですね」と今後の成長に期待を込めました。

 2000メートルという距離について騎乗した黛弘人騎手は「まだビッシリとやっていなかった分、最後は脚が上がってしまいましたが、距離も若干長かったような気がします」と話しており、マイル前後が向くかもしれません。

 今回はまず完走できたことが何より。大きな成長を期待して、長い目で活躍を見守っていくことにしましょう。

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2009年10月13日のニュース