ブエナ史上3頭目の偉業へ 松田博師「不安材料はない」

[ 2009年10月13日 16:49 ]

3歳牝馬3冠を目指すブエナビスタと松田博資調教師

 フランス凱旋門賞不出走の悔しさを3冠獲得で晴らすべく、春の桜花賞、オークスを連覇したブエナビスタが、3歳牝馬史上3頭目のトリプルクラウンを目指し、秋華賞に臨む。

 前哨戦のローズステークスを勝ったブロードストリートや、桜花賞、オークスともに2着のレッドディザイアなどと争うが、新たな強力ライバルは見当たらない。松田博資調教師は「この馬は変わらないのが一番。不安材料は特にない」と胸を張って愛馬を送り出す。
 凱旋門賞に挑戦するプランを持って、オークス優勝後に選んだ一戦は夏の札幌記念。ここで古馬を相手に首差の2着と健闘したが、陣営は凱旋門賞出走をすぐさま取りやめることを決断した。勝てばフランス遠征、小差でも負ければ挑戦しない方針だったようだ。
 スパッと目標を切り替えての秋華賞参戦。スティルインラブ以来、6年ぶりの3歳牝馬3冠制覇という偉業達成を懸けた大仕事が待っている。
 実力が抜きんでているのは周知の事実。気になるのは路線変更による体調面への影響、そして前走後につめに不安も出たが、調教の動きを見ていると心配は杞憂に終わりそうである。
 調整ピッチが上がり、追われるたびに本来の研ぎ澄まされた体つきになってきた。「つめは大丈夫。不安材料は何もない」。仕上がりに太鼓判を押す松田博調教師の自信に揺らぎはない。3冠奪取後には、あらためて世界の舞台が見えてくる。

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2009年10月13日のニュース