【セントウルS】女王スリープレス天下の末脚!

[ 2009年9月11日 06:00 ]

<セントウルS>坂路で上村洋行騎手を背に軽快に動いたスリープレスナイト

 阪神の秋競馬開幕週を飾る「第23回セントウルS」の木曜追い切りが10日、栗東トレセンで行われた。スプリンターズS連覇を目指して前哨戦に挑むスリープレスナイトが主戦・上村を背に迫力満点の調教を披露。休み明けを感じさせない動きで仕上がりの良さを見せつけた。

 本格的な競馬シーズンの到来を告げる、さわやかな秋晴れ。その空に負けないくらいに橋口師の表情は晴れやかだった。スリープレスナイトが迫力満点の動きを見せつけた。坂路単走。1F目をしっかり抑え、2F目から加速して仕掛けた残り1Fは12秒5でまとめた。4F全体は計時不能も「51秒台後半ぐらい」が同師の見立てだ。「しまいを強めにと指示した。動きはいつもと変わりない」。3週連続で速い時計を出し、不満があるはずはない。
 昨年は、4月の京葉Sから5連勝でスプリンターズSを制覇した。しかし、放牧先で多型性紅斑(じんましんの一種)を発症。今春はドバイ遠征を見送り、高松宮記念にぶっつけで臨まなければならなかった。「結果は2着でも悔しくなかった。毎週、注射しないと症状が出てしまう状況で健闘したよ」。今でもケアを継続しているが、症状は出ていないという。不安は去った。
 予定通りに調整を進めた今季は復帰戦から実力発揮の態勢に持ち込んだ。手綱を取った上村が言う。
 「中身がしっかりできている感じ。馬体重は増えているだろうが、仕上がりはいいよ。春とは全然違う。レース間隔が空いた分、息がどうかな、というだけ。それも、あえて不安要素を探せばという程度。前回に比べれば…」
 最も強力なライバルは同厩カノヤザクラか。「向こうはレースを使ってきた強みがあるけど、こっちは地力でカバーしてくれないかな」。芝、ダートを問わずに6F戦では完全連対し、スプリント能力の高さを証明。ここで崩れるとは想像しにくい。大目標は連覇が懸かるスプリンターズSとなるが、前哨戦でも地力にモノを言わせるつもりだ。

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2009年9月11日のニュース