むち使用制限に反発 騎手ストライキでレース中止

[ 2009年9月11日 09:25 ]

 オーストラリア競馬会が最近導入した、馬へのむちの使用制限に反発した騎手らが10日、同国各地の競馬場でストライキを実施、レースが中止される騒ぎに発展した。

 競馬会は動物愛護を理由に8月、むちの種類や使用回数を制限し、罰則を適用する新規則を導入した。同国騎手協会は「回数を数えていたら勝つレースができない。事故も誘発する」と反発、規則の一部見直しを求めていたが、競馬会が10日これを拒否、対立が決定的となった。
 同国はこれから春の競馬シーズンで、影響が懸念されている。
 新規則はクッション材の入った打撃を和らげるむちの使用を義務付けたほか、使用法や回数の厳格な制限を設けている。導入後、スター騎手が長期の騎乗停止処分を受けたことなどから一層反発が強まり、騎手らは「最終100メートルの使用制限緩和」を求めていた。
 英国競馬でも、むちの回数制限があり、日本人騎手も停止処分を受けている。(共同)

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2009年9月11日のニュース