【クイーンS】悠々メルベイユ~♪満足併入

[ 2009年8月13日 06:00 ]

<クイーン>ヤマニンメルベイユ(手前)は気分よく併せ馬

 クイーンSの最終追い。連覇を目指すヤマニンメルベイユは主戦・柴山が騎乗したことで本来の気合乗りが戻ってきた。気分よく走れれば一変するのが逃げ馬。前走・函館記念13着は度外視して狙っていける。北九州記念組ではマルカフェニックスが昨年2着の雪辱に燃えている。

 主戦騎手の騎乗でスイッチが入った。ヤマニンメルベイユの追い切りには美浦から柴山が駆けつけ、函館Wコースでクーデグレイス(3歳1000万)との併せ馬。道中は馬任せの手応えでスムーズに加速していく。直線もしっかり伸びて併入に持ち込んだ。引き揚げてきた柴山は「けさは気持ちを乗せるような内容。動きは悪くなかった。前走(函館記念13着)よりも気持ちが入っている」と好感触だった。
 昨年のこのレースを制しているが、連覇に向けて楽観的なムードは一切ない。というのも前走後、回復に手間取った経緯があるからだ。昨年は休み明けだったとはいえ、順調に調教を消化し、納得できる仕上がりで当日を迎えることができていた。今年はどうなのか。そのあたりについて柴山はこう答えている。「乗った感じは思っていたよりひどくなかった。ちょっと安心したね」
 包み隠さずに言えば昨年ほどの出来では臨めないかもしれない。ただ、栗田助手が「もともとつかみどころがない」と話すように馬の出来がストレートに実戦につながるタイプではない。「福島牝馬S(3走前3着)の時は出来が悪くても走った」と栗田助手。状態うんぬん以上にやはり展開が最大の鍵になる。柴山は「前走は精神的にきつい競馬になった。今回は気持ち良く走らせてあげたいね」
 2番手を追走した前走は終始、後続のプレッシャーを受ける形。今度は一転、同型馬が不在。単騎で悠々と逃げ切った昨年の再現があっても不思議ではない。

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2009年8月13日のニュース