【小倉記念】プラチナ大好きな季節に輝き増す

[ 2009年7月30日 06:00 ]

<小倉記念>Cウッドコース、和田竜二騎手を背に軽快に動いたコスモプラチナ

 サマー2000シリーズ第3戦「第45回小倉記念」の追い切りが29日、栗東トレセンで行われた。気温の上昇とともに調子を上げてくるコスモプラチナが、好調ぶりをアピールするように好タイムをはじき出してマーメイドSに続く重賞連覇へ手応えをつかんだ。

 名は体を表すという。父ステイ“ゴールド”のコスモ“プラチナ”がその馬体からピカピカの光を放っている。好走例は春後半から暑い夏に集中。「この時期には崩れない」と宮師が自信を見せるシーズンを迎えて輝きは増すばかりだ。この日の稽古は文句なしの動き。CWコース単走で、抜群の行きっぷり。直線に向いても勢いは衰えない。ほとんど馬なりのままラスト12秒2、6F全体でも81秒5の好時計だ。和田が上昇ぶりに舌を巻く。
 「前走より、だいぶ具合はよくなっている。コースに入る時から活気があったね。それも抑えがきく範囲で。大外を回ってゴール前は馬なりに近い感じ。それでも速い時計が出ている」
 比較対象にした前走マーメイドSが牝馬限定とはいえ、リトルアマポーラやベッラレイアなど強豪を相手に押し切り勝ち。開幕週の絶好馬場を味方につけたのは確か。だが、これまで勝ち星のなかった坂のある阪神コースでの踏ん張りは、地力強化を印象づけた。
 「以前より落ち着いているし、稽古でも乗りやすくなっている。貫禄が出てきた感じかな」
 調教は掛かり気味に行って、速い時計が出るタイプだった。今は抑えが利いて、なおかつしっかり動く。まさに充実期だ。
 積極的なレースぶりを身上とするだけに良績は開催前半に多い。今年の小倉は開幕週こそ速い勝ち時計が続出したが、先週末は雨に見舞われ内ラチ沿いの芝は早くも傷んできた。この点はマイナス材料となるが、それは出来のよさでカバーできるだろう。
 「馬場が荒れてきたのは気になるけど状態は良さそうだしね。あとはいかに前半をスムーズにいけるか」
 メンバーを見渡せばマイペースに持ち込める組み合わせ。夏の太陽に負けないぐらい光り輝いてみせる。

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2009年7月30日のニュース