【小倉記念】もう本物だ！マストビートゥルー

＜小倉記念＞Ｃウッドコース、マルブツジャンボと併せ軽快な追い切りのマストビートゥルー（左）

　外の３歳未勝利マルブツジャンボとぴたり馬体を合わせたまま４角を回ったマストビートゥルー。見せムチに反応していったん半馬身ほど出掛かった相手に対して急反発、逆にリードを奪ってゴールへ一目散。最後は攻め駆けする相手の目イチの追い出しに１馬身差屈したとはいえ３Ｆから３８秒４―１２秒１の上がり時計はこの馬にすれば秀逸だ。

　手綱を取った鮫島から加用師への手応え報告はごく短く「先週よりうんといいですよ」とだけ。その加用師は「攻めで動くタイプじゃないし、あれでいいでしょう」。そして「これまでの勝ちパターンは前々で運べた時。このコースの２０００メートルは１コーナーまで距離がある。そこまでをうまくさばければね。時計の掛かる雨馬場は歓迎だよ」
　６歳となった今年１月にオープン入りを果たした遅咲きのオペラハウス産駒。チャンスあり――の感触が陣営に漂っていた。