【七夕賞】ランベリ歴史的連覇!次はブエナ討ちだ!

[ 2009年7月13日 06:00 ]

<七夕賞>力強く抜け出し1着でゴールするミヤビランベリ(左)

 夏の福島開催を締めくくるハンデ重賞「第45回七夕賞」が12日、福島競馬場で行われ、1番人気ミヤビランベリが優勝。昨年に続く連覇を達成した。七夕賞連覇は史上初。同馬は昨年のサマー2000シリーズも優勝しており、シリーズV2へ向けて好スタートを切った。

 「本格化」という言葉が、ぴったりと当てはまる。昨年の覇者ミヤビランベリが、確かな成長を見せつけて七夕賞を連覇した。外枠を生かし、スタート直後から好位集団の外を追走。3~4角でも荒れたインを避け、外を回っていく。4角で他馬に内から接触され、外側に大きくはじかれたが、ひるむことなく直線へ。最後もアルコセニョーラ、ホッコーパドゥシャの猛追を受けたが、抜かせない。3/4馬身差でしのいでゴールに飛び込んだ。
 「この馬のペースでリズムよく競馬ができた。4角で少し手応えが悪くなったけど、直線でもうひと伸びしてくれた。57キロでも力のあるところを見せてくれました」。前走・目黒記念に続いての重賞連勝となった北村友は、満足そうに振り返った。以前は気性難で逃げる競馬ばかりだったが、2連勝はいずれも好位でしっかり折り合って抜け出す好内容。「競馬の幅が広がってきたのは大きい」と愛馬の成長を称えた。
 「落ち着いて競馬ができるようになったのが一番だね」。加藤敬師は精神面の成長を勝因に挙げた。「接触もあったし、最後まで厳しいレースを頑張ってくれた。昨年が53キロで、今年が57キロでの優勝。1年間の成長を見せられたと思う」。目黒記念を快勝後、宝塚記念に向かうプランもあったが、レース後の疲労を考慮して自重。間隔を空け、連覇に照準を絞ったローテーションが奏功した。「目黒記念は道悪での過酷な競馬だったから心配していたが、ガタッと来ることなく順調に調整できたからね」。気性難の解消とともに、荒れ馬場をいとわないタフさも身につけた。
 昨年は七夕賞Vを皮切りに小倉記念(5着)→新潟記念(9着)でポイントを重ね、サマー2000シリーズを制した。シリーズ連覇が懸かるが「57キロで勝ったので、もうハンデ戦は厳しい。選択肢は(別定の)札幌記念(8月23日)しかない」と師。「相手も強いし、馬の状態を見極めて(出走を)判断したい」と語るにとどまった。今後は函館競馬場に移動して調整。今の充実ぶりなら、ブエナビスタなど強豪が多数出走予定の札幌記念でも十分に戦える。

 ◆ミヤビランベリ 父オペラハウス 母アステオン(母の父ホリスキー)牡6歳 栗東・加藤敬厩舎所属 馬主・村上義勝氏 生産者・北海道新ひだか町・原武久氏 戦績18戦6勝 総獲得賞金2億1438万6000円。

 ▼サマーシリーズ 競走馬は「サマー2000シリーズ」と1200メートルの重賞で競う「サマースプリントシリーズ」の2部門。2000シリーズの対象重賞は七夕賞、函館記念、小倉記念、札幌記念、新潟記念の5戦。G3では1着10点、2着5点、3着4点、4着3点、5着2点、6着以下1点。G2の札幌記念は1着12点、2着6点、3着5点、4着4点、5着3点、6着以下1点。獲得したポイントの合計が13点以上&1勝以上した馬がシリーズチャンピオンとなる。チャンピオン馬の関係者には褒賞金として馬主に4000万円、厩舎関係者に1000万円が贈られる。2000シリーズの歴代チャンピオンは06年スウィフトカレント、07年ユメノシルシ、08年ミヤビランベリ。

続きを表示

2009年7月13日のニュース