【ダービー】ステップレース4競走を検証

[ 2009年5月31日 06:00 ]

 ▼皐月賞 ゴールデンチケットが逃げ、1000メートル通過59秒1は近10年では最速。好位につけた2番人気リーチザクラウン、1番人気ロジユニヴァースは直線で早々と失速した。3角過ぎからまくり気味に上昇したアンライバルドが一気に突き抜け、1分58秒7の好時計で優勝。上がり3F最速の34秒4をマークしたトライアンフマーチが2着に入った。4角9番手以降の馬が1~7着を占めたように先行馬には厳しい流れ。4角5番手で8着のナカヤマフェスタなど、大崩れしなかった組の巻き返しには注意が必要か。

 ▼青葉賞 タイフーンルビーが後続を引き離して逃げたが、1000メートル通過61秒0と落ち着いた流れで、直線は瞬発力勝負。中団追走のアプレザンレーヴは外からトップカミングに並びかけられたが、そこからもうひと伸びして快勝。内をしぶとく伸びたマッハヴェロシティが2着に入った。アプレザンレーヴはややエンジンのかかりが遅いが、息の長い末脚はいかにも東京向き。併せ馬の形になって再び伸びたように勝負根性もある。2、3着馬は相手なりに走れて大崩れのないタイプ。相手候補なら一考の余地あり。

 ▼プリンシパルS オオトリオウジャが逃げ、1000メートル通過59秒9の平均ペース。1番人気のアントニオバローズが道中4番手から直線早め先頭の正攻法で押し切りを狙ったが、中団から伸びたケイアイライジンがゴール前で差し切った。ケイアイライジンは初騎乗ながらうまく折り合いをつけた柴田善の好騎乗も光っただけに、再度の乗り替わりがどう出るか。この時点でダービー出走が当確でなかったアントニオバローズは権利獲りを優先して安全策を取った印象が強い。負けて強しの内容で、侮れない。

 ▼NHKマイルC ゲットフルマークスが1000メートル57秒2で飛ばし、ジョーカプチーノが離れた2番手。後続は大きく離れたまま直線へ。直線半ばで先頭に立ったジョーカプチーノがそのまま押し切った。勝ち時計1分32秒4はレースレコードで、ウオッカが勝った翌週のヴィクトリアMと同タイム。展開に恵まれたと決めつけるのは危険だ。内の馬場が良かったこともあって2着以下も好位につけた馬が流れ込み、差し馬はそろって不発。4角で大きな不利があったアイアンルックは最後は伸びており、見直す手も。

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2009年5月31日のニュース