【ダービー】ロジ最内の利を生かして逆転戴冠!

[ 2009年5月31日 16:25 ]

 皐月賞14着の屈辱を見事に晴らす快勝劇だった。

 東京の芝は不良。タフなレースが予想された。最内枠に入ったロジユニヴァースの横山典の作戦は1つ。「なるべく馬に負担をかけずに、ロスのない競馬を心がけた」。道中は3番手の最内を追走。経済コースを通り、府中の長い直線に備えた。

 大逃げを打ったジョーカプチーノが脱落すると、先頭にはロジと同じ皐月賞の雪辱を期すリーチザクラウンが立った。ロジは、リーチと内ラチ沿いの間にできた1頭分の狭いすき間をつくと、一気に抜け出した。「馬の状態は芳しくなかったが、馬の底力を感じた」。栄光のゴールへ向かって、横山典は必死にムチを連打。後続にいるリーチとの差が2馬身、3馬身と広がっていく。

 「府中の直線は本当に長い。馬がよく辛抱してくれた」。4馬身差になったところで、ゴール。横山典にとって15回目の挑戦。栄光の「ダービージョッキー」の称号をついに手に入れた瞬間だった。皐月賞で断トツの1番人気を裏切ったコンビは、ウイニングランで大歓声のシャワーを浴び、日本一輝くコンビになっていた。

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2009年5月31日のニュース