「障害チャンピオン」の復活物語

[ 2009年4月24日 07:42 ]

 【ドキュメント・西から裏話=栗東23日】ハードル界の頂上決戦と言えるJ・G1は年に2鞍だけ。そのうちの1つ、先週の中山グランドジャンプは記憶に残る名勝負となった。キングジョイとのマッチレースを制してG1ホースとなったスプリングゲントは、柏原がいつもお世話になっている野村厩舎の管理馬。レース後の様子を聞きに厩舎を訪れた。「もう放牧に出たよ。次は秋やね」

 近況を報告した佐藤助手はこの後、しみじみ言葉を続けた。「屈腱炎で昨年の秋まで2年近く休み、放牧から帰ってきたときは“普通の馬”になっていた。それが使っていくごとに馬が良くなっていったんだ。あれだけ長い間、休んでいたのにG1を勝てて本当に良かったよ」。逆境を乗り越え、つかんだタイトルの値打ちは計り知れない。次の目標は暮れの中山大障害。“春秋連覇”を目指し、09年後半戦に備えていく。

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2009年4月24日のニュース