名、血、力のスケール大!トウルヌソル/京成杯

[ 2009年1月14日 06:00 ]

<京成杯>鋭い決め手を持つモンテトウルヌソル

 今週の中山は春のクラシックを占う3歳重賞の「第49回京成杯」が行われる。1勝馬ながらデビューから2戦、いずれも上がり3F33秒台という破格の決め手を見せつけたモンテトウルヌソルが虎視たんたんと重賞初制覇を狙っている。中間のアクシデントからきっちり間隔を空けて立て直し仕上がりも万全。大種牡馬トウルヌソルの名のごとく09年クラシックロードへ第一歩を踏み出す。

SPOG人気3歳馬ランキング

 2戦連続、3F33秒台の剛脚。バテず、確実に伸びるモンテトウルヌソルの末脚は“ナタの切れ味”か?粗削りでも、明け3歳とは思えぬスケールの大きさ。出遅れた新馬戦(2着)が33秒1。2戦目の未勝利戦(1着)が33秒6。管理する国枝師も感心しきりだ。
 「2戦とも、競馬の内容自体は良かったね。馬も少しずつ競馬になじんできている。ゲート?行く気になっている面があるので出して行けば行くんだろうけど、鞍上(内田)がうまく折り合って力を引き出してくれていると思う。だからスタートも心配してない」
 未勝利戦1着後、当初は12月28日のホープフルSを予定していた。しかし、12月21日に左前脚に軽いザ石が判明。じっくり間隔を取って、同じ中山2000メートルの京成杯に切り替えた。1週前の9日は坂路で4F50秒5(馬なり)をマーク。
 「大事を取って待ったけど、症状は3~4日で良くなったし、先週の動きも良かった。今週のひと追いでいけると思う。中山2000メートル?東京は使っているけど、中山は未経験だしね。その先には皐月賞ということになってくる…」
 08年の年度代表馬ウオッカを輩出した父タニノギムレット+母の父は大種牡馬サンデーサイレンス。血統的スケールはG1級だ。何より、その馬名に大きな期待が込められている。トウルヌソルは昭和初期(1930~40年代)に活躍した大種牡馬。あの5冠馬シンザンの曾祖父でもあった。
 「トウルヌソルがオーナー(毛利喜昭氏)と同じ年齢だそうなんだ。今で言うサンデーサイレンスみたいな馬だったからね。これは…という馬に巡り合うまで温めていたんでしょう。まだ若馬なので適性はつかめていないけど、遅生まれ(06年5月15日)の分、どうにでも変わる余地はある」
 約3カ月後の本番・皐月賞、果ては3冠ロードを見据えて…。大きな期待を背負ったモンテトウルヌソルの09年始動戦だ。

続きを表示

2009年1月14日のニュース