位置取りで明暗クッキリ/エリザベス女王杯

[ 2008年11月17日 06:00 ]

<エリザベス女王杯>4コーナーを回る各馬。勝ち馬リトルアマポーラ(右から6頭目)は好位をキープして直線へ

 【エリザベス女王杯の勝因敗因】競馬にアクシデントはつきものだが…。ポルトフィーノの落馬は騎手心理に微妙な影響を与えたように思う。途中から空馬に前に行かれたコスモプラチナの前半5F59秒3は遅くはないが、実は離れた2番手ビエンナーレ以下は古馬G1としては平均。空馬が飛ばす→乱ペースとは裏腹。完全に前に行った組に有利になった。

 リトルアマポーラは、ルメールの好プレーを挙げたい。後方一気の先入観を捨て、常にカワカミプリンセスより一歩前。5番手を奪った時点で“技あり”。逆にロングスパートが武器のカワカミはアマポーラの位置が欲しかったのでは?ただ、終始背後のベッラレイアにマークされ、動くに動けない形。ベッラレイアもカワカミを待った分、仕掛け遅れた印象だ。
 アマポーラ自身、ぶっつけの秋華賞(6着)に比べ、体調がアップしていたのも事実。桜花賞(5着)で2番人気、オークス(7着)で1番人気に推したファンの眼力は今思えば正しかった。(小田 哲也)

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2008年11月17日のニュース