盾へ鍛える“凄腕”野中師

[ 2008年4月24日 06:00 ]

 【東西厩舎発 栗東23日】春の競馬記者は息つく暇もない。今週はG1の谷間だが、天皇賞・春の1週前追い切りがある。上岡が向かった先は今年3月開業の野中厩舎。師は「栗東で一番騎乗技術が高い」と噂される人物だ。「手綱から両手を離して乗っていた」など、真偽は定かではないが数々の“伝説”がある。盾に挑む2頭、トウカイトリックとトウカイエリートには自ら騎乗。みっちり鍛え上げている。トリックは前走・阪神大賞典で出遅れ。中間は発馬の矯正に取り組んだ。「毎日ゲートに入れてジッとさせている。前はイレ込んでいたけど今は中でもノンビリしている」。

 一方のエリートは気を抜く面が課題だが、こちらも対策はバッチリだ。「集中力が出るように併せ馬で調教。前はフワフワしていたけど、今は掛かり気味になるくらい」。野中師の口調は手応えたっぷり。変革は前進へとつながるはずだ。

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2008年4月24日のニュース