樫増し娘シングライク/フローラS

[ 2008年4月24日 06:00 ]

 3着まで優先出走権のあるオークスTR「第43回フローラS」の追い切りが23日、美浦、栗東両トレセンで行われた。栗東坂路ではフラワーC3着馬シングライクバードが、川田を背に軽めながら闘志を内に秘めた絶好の気配。府中の直線で一気に爆発の予感を漂わせた。

わくわく!!充実のアゲート

フローラSにもいたぞ!強い1勝馬

松国先生の秘蔵っ子カイゼリン

ユキチャンは白毛界の“お姫様”

白毛馬初の重賞参戦ユキチャン!!

 現在の取得賞金が900万円のシングライクバード。オークス出走へは3着以内がぜひとも欲しいところだが、その切符獲りへ青写真通りの最終追い切りで順調な仕上がりぶりを見せた。坂路での単走追い。手綱を握った川田が友道師から受けたオーダーは「感触を確かめる程度で、ラスト重点に流す」という指示。レースから中4週という間隔と長距離輸送を考慮してのものだが、その言葉通り軽めに終始した。
 だが、シングには活気が満ちていた。指示通り最初の2Fは14秒8、13秒5のラップで入ったが直線を向いてのラスト2F。手前を替えると自らハミを受けて重心を下げていく。川田がそれを抑えるように手綱を絞ったが12秒7、12秒7ときれいに数字をそろえてフィニッシュした。手綱を離せばすぐはじけそうな手応え。有り余るエネルギーを内側にため込んで東上するという陣営の思惑通りの動きだった。
 先週の皐月賞をキャプテントゥーレで勝ってクラシック初制覇を成し遂げた川田。2週連続の重賞制覇へしっかりと手応えをつかんだ様子だ。「先週またがった時は馬が少しイライラしていたが、きょうは凄く落ち着いていい雰囲気だった。先週坂路で自己ベストの時計を出したほどハードにやったのがいいガス抜きになった感じ。大きく成長した感じこそないが、競馬でまじめに走る馬だし、この馬の良さを出せばチャンス」と意欲を見せた。
 現状、後ろから行って末脚を使う競馬しかできない不器用さがある馬だが、東京の長い直線は願ってもない舞台だ。友道師も「前走は負けたけど自分の競馬に徹していい末脚を使った。今度のコースは魅力だし、勝ってオークスに行かせたい」と胸を張る。万全の態勢が整ったようだ。

続きを表示

2008年4月24日のニュース