11秒9!キングス持ったまま!/大阪杯
「第52回大阪杯」の木曜追いが3日、栗東トレセンで行われ、昨年の菊花賞制覇以来となるアサクサキングスが馬なりながら好時計をマーク。心身ともに成長を遂げたクラシック馬は豪華メンバー相手に真っ向勝負の構えだ。
【大阪杯出走馬
GIパネル
】
アサクサキングスが馬なりのままゴールを駆け抜けた直後だ。ストップウオッチに、思わず押し間違いかと思ったほどの時計がはじき出されていた。DWで6F80秒1。ラスト1Fも11秒9という文句なしの好タイム。だが鞍上の手綱が動いたのは、残り200メートル地点でハミを取らせるようにゴーサインを出したわずか1回。全くの馬なりと言っていい。ゆったりと四肢を伸ばすフォームでスピード感を感じなかっただけに余計に驚かされた。
大久保龍師も「少し早過ぎたかもしれないけど、ストライドが大きい馬で見た目以上に時計が出る。体もひと回り以上大きくなっているが太くはない。馬が本当に変わってきた」と仕上がりに目を細めた。
昨秋の菊花賞制覇後は有馬記念に進むプランもあったが疲れが出たため、リフレッシュ休養に入った。3月に帰厩後は「とにかく体に幅が出たが気性は少しカリカリしていた」(寺島助手)ため、じっくりと調整が進められ落ち着きが出るやこのレースへ向けて急ピッチに乗り込まれた。2週前、1週前の追い切りには四位が手綱を取って負荷をかける攻めの調教。そしてこの日は助手が手綱を取って守りの調教だったが、マークした時計こそがパワーアップを証明している。
ここまで2000メートルの距離は2戦して5、7着だが陣営は意に介していない。「馬が変わったし力をつけた今なら大丈夫」と寺島助手が言えば、大久保龍師も「新しいキングスを見てほしい」とキッパリ。戦闘態勢は完全に整ったようだ。
≪4歳が“輝く”レース≫キングスに吉兆データ!?近年の大阪杯は4歳馬が大活躍している。過去10年では5勝2着4回と、連対馬のほぼ半数となる9頭が絡んでいる。5歳が3勝2着3回。6歳が1勝2着1回。7歳以上が1勝2着2回の成績だけに大きく引き離している。
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