四位キングスここは能力で勝つ!/大阪杯

[ 2008年4月4日 06:00 ]

アサクサキングスに絶大な信頼を寄せる四位騎手

 「直球勝負 キーマンの懐へ」では「第52回大阪杯」木曜追いで好時計をマークしたアサクサキングスの手綱を取る四位洋文騎手(35)の本音に迫った。(ターフライター・平松さとし)

【大阪杯出走馬
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 ――アサクサキングスは前走・菊花賞の直線入り口で少しフラつきました。
 四位 長距離戦ということもあり、さすがに苦しくなった感じはありました。それでフラフラするシーンがあったけど、結果的にあそこから踏ん張り切って勝ったのだからそれだけ能力が高いということだと思います。
 ――前半をリラックスして走らせられたのが最後の粘りにつながった?
 そうですね。最初の1000メートルをいかに楽に行かせてあげられるかが鍵になると考えていました。実際、前半でうまく折り合えたのが大きかった。
 ――神戸新聞杯(前々走2着)でもそうでしたが、コーナーで外を向かせたのも、あえて馬群から視線をそらせることによって折り合わせたということ?
 いや、特にそうしようとしたわけではありません。どちらのレースも最初のコーナーでは楽に走らせてあげたいと考えていただけです。おそらくキングスにとって楽な姿勢がコーナーで少し外を向くような格好なんだと思います。
 ――でも神戸新聞杯では向正面に入った地点で少しハミをかんだように見えました。
 あれはあえてやってみたんです。折り合いを欠いたわけではありません。
 ――菊花賞へ向けて折り合わせたいところだと思うのですが、なぜあえてハミをかませたのですか?
 キングスには(横山)ノリさんが500万特別(百日草特別)で一度乗っているのですが、その時に“この馬は長丁場で前へ行ったら相当粘る”と言っていたんです。それを試す意味で、あの時点からハミを取ってどのくらい粘れるかやってみました。
 ――直線入り口では突き抜けるか…という手応えに見えました。
 乗っていてもそう感じました。瞬発力の差で2着に敗れたけど、長くいい脚を使えることは再確認できたレースでした。
 ――今回は2000メートルになりますが、正直もっと距離が欲しいのでは?
 次の天皇賞(3200メートル)の方がよりいいのは確か。でも、神戸新聞杯の内容を見てもこの距離を全く走れないというわけではありません。極端に短いのならともかく、能力が高いのでこのくらいの距離があれば心配はありません。
 ――疲れが出て有馬記念を断念。久々の実戦となる点はどうでしょう?
 2週前、1週前と2度またがらせてもらいました。当然のことですが現在疲れは全く残っていません。仕上がりも良さそうだし、3歳時に比べて明らかにパワーアップしているように感じました。いきなりでも、このメンバーでも恥ずかしい競馬はしないはず。僕もそう期待しています!

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2008年4月4日のニュース