今話題の「杉本ラララ」とは SNSで大バズリ!活動15年でブレークした異色のアーティストを深掘り

[ 2026年5月21日 12:00 ]

 【ききみみ 音楽ハンター/杉本ラララ・第1回】1年前とは見た目も人生も激変したミュージシャンがいる。男性シンガー・ソングライター、杉本ラララだ。インスタグラムのフォロワーは2000人から10万人超に跳ね上がり、ライブチケットは即完売。ソニーとメジャー契約し、5月13日に全4曲収録のEP「死ぬとき笑えるように」を発売し、J-WAVEのレギュラー番組もゲットした。今、もっとも勢いのある異色の注目株を大阪市内で直撃。4回にわたり、謎多き音楽歴や世界観に迫る。(萩原 可奈)

 サイケデリックなメークに細身の体、高圧的な“死神キャラ”。クセの強そうな男がひとたびギターを持つと、突き抜ける美声と声量でメロディアスな曲を歌い上げる。何たるギャップ!ソニーの新人アーティストコンベンションでも、際立つ個性と歌唱力、ユーモラスなMCで圧倒的な存在感を見せつけた。

 メジャーシーンでは「新人」だが、音楽歴は長い。2010年にアコースティックユニット「おつかれーず」として活動を始め、13年には楽曲「きみの町まで」がNHK-BS「釣りびと万歳」のテーマ曲に抜てきされるなど評価を得た。17年以降はソロとして地道に活動。ルックスも曲もさわやかで優しげな正統派アーティストだった。

 だが昨年6月、事件は起きた。都内でのライブに突如メイクをして現れ、「悪魔に魂を売った」「一京と40歳」と言い始めた。どこかで聞いたことがあるような“設定”だ。そこは本人も気づいたようで、「悪魔業界はデーモン閣下っていう重鎮がいる。カブってしまっては失礼だ」と8月には死神に“転職”。自称「阿鼻叫喚に満ちたおぞましきデスメタルシンガー」の道を歩み始めた。

 唐突な“キャラ変”にファンはドン引き。音楽仲間には「大丈夫か?悩みがあったら聞くぞ」と心配された。「ライブの観客が20人ぐらいと少なかったのが、急に悪魔と言い始めて、さらに2人にまで減った」と自虐的に語った。

 一方で、インスタグラムにライブのショート動画を上げ始めると、大バズリ!総再生回数は6000万回を超えた。通りがかった初見ユーザーの心をつかんだのは、まさかのトーク力だ。MCのショート動画が歌唱動画以上の反響を呼び、コメント欄には「めちゃくちゃ笑った」「漫談家かと思った」「ライブ行ってみたい」など称賛の声があふれた。

 そこからはトントン拍子に事態が好転し、1年足らずで新作をひっさげ全国でPRする注目アーティストへ。「まだ信じてないけどな!」と移ろいやすい人間のミーハー心を指摘しつつ、音楽がより多くの人に届くようになったことに手応えを実感した。

 それにしても急転直下のブレーク劇。現状への戸惑いはないかと問うと、「もう今まさに戸惑ってるよね。まさか自分がソニーに所属して、大阪キャンペーン…なんか偉いヤツらがたくさんあいさつして来てだな」と、慣れない光景にこそばゆさをにじませた。

 次回は、悪魔や死神“転身”の裏側、人間時代の素顔を探る。

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