「豊臣兄弟」OPタイトルバック&次回予告なし“大河異例演出”の狙い「特殊な回」「余韻」43分フル本編

[ 2026年5月3日 20:45 ]

「豊臣兄弟!」チーフ演出・渡邊良雄監督インタビュー

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第17話。自刃した浅井長政(中島歩)が顔を上げると…(C)NHK
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 俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は3日、第17回「小谷落城」が放送され、俳優の中島歩(37)が好演してきた“義の戦国武将”浅井長政の最期が描かれた。前半のクライマックスとあり、オープニングのタイトルバック映像(タイトルの題字や出演者・スタッフのクレジット)と次回予告が両方ない異例かつ異色の演出。担当したチーフ演出・渡邊良雄監督に狙いを聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。

 第17回は「三方ヶ原の戦い」「武田信玄の最期」「足利義昭の追放(室町幕府の滅亡)」「一乗谷城の戦い(朝倉義景の最期)」「小谷城の戦い(浅井長政の最期)」と歴史的な出来事が目白押し。渡邊監督は「最初はどういうバランスで描くべきか悩みましたが、戦国時代の情け容赦ない部分も含めて丸ごと表現したいな、と。なので、どこを短くする、カットするということは置いておいて、ひとまず全要素を詰め込んで、見終わった後、いい意味でグッタリするような作りにしよう、と撮影を進めました」と全体プランを解説した。

 チーム内で当初から、第17回が前半のヤマ場という位置づけ。「第18回からは新しいフェーズに入るので、第17回で一つのピリオドを打とう、と。その分かりやすい表現として、敢えてタイトルバックをなくしました。冒頭で“今日は特殊な回ですよ”と提示したかったのと、同時に、タイトルバックの2分25秒を盛りだくさんの本編に使える効果もあります」と“一石二鳥の意図”を明かした。

 本編終了直後に次回予告がないのは、3話連続6回目。市(宮崎あおい)が長政を介錯するという衝撃のラストを迎える「第17回は特に、スタッフクレジットを最後に黒バックで一覧表示にして、完全に余韻を狙いました。次回予告はクリフハンガー(続きが気になる場面)なので“来週どうなるんだ?”という引っ張りとして見せられる時は付けるのですが、視聴者の皆さんに余韻を噛み締めていただきたい時は意図的に外しています。(谷口慎一郎アナウンサーがナレーションを務める冒頭の)アバンタイトルと同じで、次回予告も必要に応じて“あり・なし”を決めています」と語った。

 大河ドラマの異色のタイトルバックとしては、2023年「どうする家康」の4バージョン制作などがある。今回のようなタイトルバックなし&キャスト名の画面下表示は、朝ドラの最終回やヤマ場回で度々用いられるが、大河だと珍しい。

 22年「鎌倉殿の13人」第18回「壇ノ浦で舞った男」は「大河紀行」(2分)を外して先行オンエアし、通常43分の本編(次回予告込み)を45分にしたが、この時も次回予告はあった。次回予告がない大河もレアケースとなる。

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