【豊臣兄弟 大河絵(豊臣兄弟絵)】第16話 万丸の悲劇の運命…戦乱の世に生きる母・ともの哀哭

[ 2026年5月3日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」大河絵・第16話 万丸の悲劇の運命…戦乱の世に生きる母・ともの哀哭
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 俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は3日に第17話「小谷落城」が放送される。光秀(要潤)の壮絶なシーンで幕を閉じた前回。その裏で、藤吉郎ファミリーにもつらい決断があった。とも(宮澤エマ)の胸が張り裂ける涙を石井さんが描いた。

 前回の第16話は「覚悟の比叡山」。宮部継潤(ドンペイ)の調略を請け負った藤吉郎(池松壮亮)。継潤は、藤吉郎の子を人質によこすなら織田につくという。子のない藤吉郎は、ともの子を差し出そうとするが、ともは激怒。困り果てた藤吉郎は、小一郎(仲野太賀)に説得を任せる。一方、敗走した長政(中島歩)と朝倉義景(鶴見辰吾)は、比叡山延暦寺に立てこもる。信長は、織田に従わないなら寺を焼き払えと光秀に命じ…という展開だった。

 「信長様の目は欺けぬ。こうするしかないのじゃ、こうするしか…」

 要潤演じる光秀は女、子供も含む多くの屍が横たわり燃え盛る本堂に呆然と立ち尽くし、藤吉郎につぶやいた。その藤吉郎は信長の命に背き女、子供を逃がした。壮絶な比叡山延暦寺の焼き討ち。闇落ちした信長の長政への怒りを表す地獄絵図だった。

 信長の浅井・朝倉討伐は、藤吉郎と小一郎ファミリーにも悲劇を呼んだ。宮部継潤の調略を命じられた藤吉郎。「お手前のお子をわしにくだされ」――。一乗谷にこもる朝倉義景(鶴見辰吾)に嫌悪感を示した継潤の出した条件は子の人質だった。子がいない藤吉郎は姉・ともの子である万丸を差し出すことを決める。

 だが当然のごとく、ともは激怒。困り果てた藤吉郎は小一郎に説得を任せた。農民から侍になったともの夫・弥助は、侍としての覚悟を示す。その弥助を伴い説得も…「離縁じゃ!万丸を捨てるぐらいならアンタを捨てる!」「私は死んでも万丸を手放さん!」「なんでうちの万丸じゃなきゃいけないの…」。怒りに震え涙を流したとも。

 侍の妻として受けなければいけない条件と分かってはいる。けれども母として乱世の犠牲になる愛する息子の未来を案じ、心の叫びを我慢することはできなかった。万丸がたどる悲劇の運命。藤吉郎も小一郎も継潤も、そしてともと弥助にも知る由もなかった。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり5年目。

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