「豊臣兄弟」ネット驚きの餅…自ら注意喚起も武田信玄“あっけない最期”の狙い「戦国時代は何が起こるか」

[ 2026年5月3日 20:45 ]

「豊臣兄弟!」チーフ演出・渡邊良雄監督インタビュー

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第17話。武田信玄(髙嶋政伸・左端)は子どもたちと餅をついていたものの…(C)NHK
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 俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は3日、第17回「小谷落城」が放送され、俳優の髙嶋政伸(59)が圧倒的な存在感を示した“甲斐の虎”武田信玄の最期が描かれた。戦国最強と謳われた戦国大名だが、今作はあっけない幕切れ。同回を担当したチーフ演出・渡邊良雄監督に作劇・撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。

 第17回は武田信玄(髙嶋政伸)が対織田の兵を挙げて遠江へ侵攻し、三方ヶ原で迎え撃った徳川家康(松下洸平)は大敗。足利義昭(尾上右近)も京で挙兵し、織田信長(小栗旬)は絶体絶命と思われたが、何故か急に武田軍が撤退。義昭は後ろ盾を失う。信長は危機を脱し、浅井・朝倉攻めを再開。浅井長政(中島歩)は進退窮まり、小谷城に籠城。木下小一郎(仲野太賀)と木下藤吉郎(池松壮亮)は何とか市(宮崎あおい)たちを救い出したいが…という展開。

 竹中半兵衛(菅田将暉)も策はなし。藤吉郎は「今は懸けるしかないのう。殿の仕掛けた罠に」と語る。

 三河・武田の陣。地元の百姓から信玄への心尽くしの握り飯。運んできた家臣は盗み食い。去り際、血を吐いて絶命した。

 山県昌景(石井一彰)「毒じゃ…口にしてはなりませぬ!(信玄は握り飯を放り投げ)この者に救われましたな」

 信玄「天は、わしに味方しておる。(空を見上げ)この戦、我らの勝ちじゃ!」

 「しかし、その翌日」(語り・安藤サクラ)、信玄が倒れている。

 昌景「餅に毒が入っておったのか」

 家臣「いえ、おやかた様は毒を恐れて、自らついた餅ならば大事あるまいと」

 昌景「ならばまさか、餅を喉に詰まらせて死んだというのか。勝頼様はこのことは」

 家臣「まだご存じありませぬ」

 昌景「他にこのことを知っている者は」

 家臣「まだ誰にも話しておりませぬ」

 昌景「それでよい。(家臣を殺め)すまぬ。まだおやかた様には生きていていただかねばならぬのじゃ」。

 冒頭、信玄は子どもたちと餅をつき「そう慌てるでない。喉に詰まらせぬよう気をつけるのじゃぞ」と注意していたものの…。

 SNS上には「まさに“姉さん事件です”」「武田信玄の出番、10分もなかった…」などの声が続出。驚きが広がった。

 武田信玄の死因には「病死説」(消化器系のがん・肺結核・日本住血吸虫症)「狙撃説」(野田城の戦い)「毒殺説」などがあるが、今回は毒殺を免れたと思いきや翌日、自らついた餅を喉に詰まらせるというもの。脚本家・八津氏のアイデアで、渡邊監督は「やはり戦国時代は何が起こるか分からない、その象徴的な、興味深いエピソードだと捉えました」と振り返る。

 「毒殺の危機を脱して、天は自分に味方している、勝利を確信した矢先の出来事。しかも、自分がついた餅なら安全、と口にしたわけですから。最初はどういうふうに撮ればいいか迷いましたが、人の命はいつ終わるか分からないということの一つの証左、その不条理さを表現するシーンだと考えました」

 豊臣家を題材した大河は、俳優の竹中直人が主演を務めた1996年「秀吉」以来30年ぶり。その「秀吉」で弟・小一郎役を演じたのが髙嶋だ。“髙嶋信玄”は第10回(3月15日)、信長の書状を受け取るシーンで約20秒の初登場したものの、台詞はなし。実質、この日の1話限りという贅沢な起用となった。

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