小学館「常人仮面」配信&出荷停止 性加害で罰金刑の原作者を別名で連載起用「被害に遭われた方にお詫び」

[ 2026年2月27日 18:26 ]

東京都千代田区の小学館本社
Photo By 共同

 小学館が運営する漫画アプリ「マンガワン」は27日、同アプリで連載を持っていた漫画家の不祥事についてコメントを発表した。

 「『常人仮面』配信停止に関するご説明とお詫び」と題してマンガワン編集部がコメントを発表。「『常人仮面』につきまして、原作者の起用判断および確認体制に問題があったため、配信を停止し、単行本の出荷を停止いたしました」と報告。

 漫画「堕天作戦」作者の山本章一氏は性加害で罰金刑を受けていたが、「原作者の一路一氏は、『堕天作戦』の作者である山本章一氏と同一人物です」と認め、「2020年に、山本氏が逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことを踏まえ、『堕天作戦』の連載を中止いたしました。しかしながら、2022年に、マンガワン編集部は、一路一名義の原作で新連載『常人仮面』を開始いたしました」と経緯を説明。

 「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした。何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます。編集部として責任を重く受け止めております」と謝罪した。

 「本件により、読者の皆様、『常人仮面』作画の鶴吉繪理先生や寄稿いただいている作家の皆様、ならびに関係者の皆様に、多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことについて、深くお詫び申し上げます」と読者や関係者へもおわび。

 また、「山本氏と被害に遭われた方との民事訴訟において言及された、和解協議については、編集部が組織として関与する意図はありませんでしたが、当事者双方からの求めに応じる形で編集者がメッセージアプリのグループに参加したことがありました。参加以前に既に当事者間で協議されていた条件があり、編集者は、当事者に対し、弁護士を委任して公正証書を作成してもらうよう助言をしております」と編集者の関わりを説明。

 「当該事案の重大性に対する編集部としての認識および情報把握が十分であったとは言えず、不適切な対応でした。あらためてお詫びするとともに、再発防止に取り組んで参ります」と再度謝罪した。

 また、これを受けて「常人仮面」の作画を担当する鶴吉繪理氏が自身の公式X(旧ツイッター)でコメントを発表。「山本氏の件につきまして、私は事前に何も知らされておらず、今回報道やSNSを通じて初めて知りました」とし、「山本氏とは一度マンガワンの会合でお会いしたのみで、やり取りは全て担当の成田氏を通じて行っていました。名義変更での活動についても、何か事情があるものと受け止め、深く踏み込むことはしておりませんでした。そのため、過去の件については全く存じ上げておらず、私自身にとって全てが突然の出来事でした」と説明した。

 「作品は絵空事だからこそ、自由です。だからこそ現実世界で人を傷つける行為があってはならないと、私は強く感じています」と自身の考えをつづり、「被害に遭われた方の心身の回復が守られることを心より願っております。また、読者の皆さまにもご心配をおかけしましたことを、改めてお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を記した。

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