【豊臣兄弟 大河絵(豊臣兄弟絵)】第4話 弟とは――信長の義元討ち、秀吉爆誕…歴史の裏に小一郎あり!

[ 2026年2月1日 17:30 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」大河絵・第4話 弟とは――信長の義元討ち、秀吉爆誕…歴史の裏に小一郎あり!
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 俳優の仲野太賀(32)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は2月1日、第5話「嘘から出た実(まこと)」が放送される。桶狭間の戦いが描かれた前回。戦国時代、日本史に刻まれた重要な一ページだが、その裏には…。

 第4話は「桶狭間!」。ついに信長(小栗旬)が出陣の決断を下し、小一郎(仲野太賀)と藤吉郎(池松壮亮)は対今川軍の前線基地である善照寺砦に向かう。兄弟にとって初めての大戦が始まるが、彼らの真の狙いはかつて父の命を奪った城戸小左衛門(加地将樹)を討ち果たすこと。信長は善照寺砦に集まった兵たちを前にゲキを飛ばし、決戦の地である桶狭間へ向かう。城戸を討つ千載一遇のチャンスを前にした兄弟の決断とは…という展開だった。

 信長の「敦盛」から始まった第4話。そのそばにいたのは濃姫ではなくお市(宮崎あおい)だった。三英傑の時代を告げる敦盛や今作の表現に胸が高鳴る。そして「豊臣兄弟」の桶狭間デビュー。藤吉郎の頭の中は今川義元(大鶴義丹)ではなく、父の仇である小左衛門の首だが、小一郎は初の戦場の“現実”に怯える。

 その悲願の小左衛門討ちはまさかの結末を迎える。戦の現実に小一郎は、ただでさえ数で劣る織田軍にとって小左衛門の力が必要だと兄に説き、唇をかみながらもその考えに同意した藤吉郎。だが、その矢先に戦場のどさくさにまぎれ目障りな兄弟を始末しようと向かってきた小左衛門が“小物”らしく流れ矢にあっけなく散った。自身の手で仇を取りたかった藤吉郎は無念の咆哮。毛利新介(永田崇人)が義元を討ち取り桶狭間の戦いは幕を閉じた。

 勝利に、生き延びて戻れることに抱き合って喜ぶ2人。帰路で小一郎は、ギリギリ戦支度をせず敵を領内に誘い出したこと、佐久間盛重(金井浩人)の首が運ばれるのを見越して義元の居所を突き止めたこと、敵を油断させて大軍勢を2つに分かれるよう仕向けたこと、雨が降ることを察知し、鉄砲を濡れぬように包んでいたこと…信長の計略に感服した。

 首実検で藤吉郎は、小一郎の言葉を思い返し自身が差し出した大将首は小左衛門が討ち取った「拾い首」だと正直に申し出る。それでも信長は、藤吉郎を足軽組頭に任命し「木下藤吉郎秀吉」の名を与えた。「その吉運にふさわしき名じゃ」。秀吉が誕生した瞬間だった。

 そして小一郎。とんびが低く飛ぶと一刻のうちに雨が降るという言葉が桶狭間の戦いの勝利を呼んだと信長は高く評価し近習になるよう命じた。しかし、小一郎は荷が重いと固辞。天を味方につけたのは、人事を尽くした信長自身。「わしは、兄に従い、兄とともに、殿にお仕えしとうござります!」。キラキラした瞳でお互いを信じ合う兄弟の姿を見て、信長の脳裏には弟・織田信勝(中沢元紀)の最期がよみがえった。

 近習の命を断るだけでなく、銭五十貫を求めた小一郎に怒るどころかニヤリとほほ笑みかける信長。「これもくれてやる。草履は片方だけでは何の役にも立たん。互いに大事にせえ」。兄弟それぞれに片方の草履を投げ与えた。信長の義元討ち計略、兄弟の敵討ちの意外な結末、秀吉爆誕…そして、それぞれの裏に小一郎の姿が見え隠れする伏線回収だった。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり5年目。

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