成田悠輔氏 「奇麗ではない脱炭素」テーマに基調講演「脱炭素と呼ばない脱炭素をどうやっていくかが大事」

[ 2025年12月18日 16:26 ]

パネルディスカッションに登壇した成田悠輔氏(撮影・松尾 知香)
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 経済学者の成田悠輔氏(40)が18日、都内で行われた「デカボサミット2025」にゲスト出演し、基調講演を行った。

 同イベントは「脱炭素(デカボ)は本当に“売上”につながるのか」という実務現場の疑問に向き合うことを目的に開催。成田氏をはじめ、味の素SGF、キリンホールディングス、ファミリーマート、各自治体担当者が参加し、実例を軸にした講演やパネルディスカッションが行われた。

 成田氏は冒頭、神妙な面持ちで「脱炭素はもう死んでいるっていう話をしようかなと思って来ました」とあいさつ。「私このテーマ素人でして、こんな問題について皆さんに偉そうに話をするような知識も経験もないと。できることは茶吹台返しぐらい」と前置きした。

 そのうえで「脱炭素への欲望が燃え尽きてしまうのではないか」「脱炭素がとてつもなくヤバい状態にあるのではないか」と提言。感染症のまん延や戦争など、世界情勢を踏まえ「ここ5年10年ぐらい、それどころではない、今ここですぐに解決しなくちゃいけない大きな危機に世界全体が見舞われていた。日本も含め、この積み上がる問題をどうやって処理していけばいいのか誰もわからないので、できるだけ見て見ぬふりをするという状態に今なってしまっている。こういう形で、私たちの今ここでの存続や生活が、とてつもなく危機に脅かされるようになった」と述べた。

 さらに「“地球全体、人類全体の未来をちゃんと考えましょう”。いかにも高IQなエリートたちが言いそうなことが、現実を見ない奇麗事のように響いてしまうという時代に、私たちは今生きているのではないか」と問題提起。パネルディスカッションでも「温暖化研究や脱炭素の取り組みをやっていると、国家に弾圧されるみたいな時代になっちゃっている」とし、環境問題等に対しても「“あれは一部のエリートたちが自分たちのブランディングとビジネス利権のためにやっている、ろくでもないもので、生活者たちをむしろ痛めつけるものなんじゃないか”っていう半分陰謀論で、半分真っ当な批判が世界的に立ち上がっている。その結果として、世論の支持を受けて脱炭素の取り組みを後退させるような公約をした政治家が、世界的、特にヨーロッパで支持を集めている」と指摘。こうした世論が生まれている現状を「反省すべき」とした上で「だからこそ、本当の生活者や普通の人にとっての“脱炭素と呼ばない脱炭素”をどうやっていくかっていうのが、大事なんじゃないか」と呼びかけていた。

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