「ばけばけ」マーサ役の米女優は理系才女&日本語堪能!ヘブン結婚“史実ベース”描写のワケ CP語る裏側

[ 2025年12月11日 08:15 ]

連続テレビ小説「ばけばけ」第54話。永遠の愛を誓ったレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)とマーサ(ミーシャ・ブルックス)だったが…(C)NHK
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 女優の髙石あかり(22)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は11日、第54回が放送され、英語教師レフカダ・ヘブンの最初の結婚生活が描かれた。ヘブンの元妻・マーサ役を米女優ミーシャ・ブルックスが好演。制作統括の橋爪國臣チーフ・プロデューサー(CP)に舞台裏や起用理由を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 第54回は、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)の告白は過去の結婚生活に差し掛かっていた。かつてある女性と結婚していたと語るヘブンは、そこで自分が犯してしまった過ちを告げる…という展開。

 ヘブンは黒人にルーツを持つ女性マーサ(ミーシャ・ブルックス)と結婚したことにより、新聞社を解雇された。自暴自棄となったマーサは大家を剃刀で切りつけ、収監。「恨むなら、自分を恨んで。私は反対したんだから」。その後も似たようなことを繰り返し、ヘブンも別れを決意。いくつもの国や街を転々としてきたが、初めて得た居場所を自ら手放してしまった。

 ヘブンは「人と深く関わることは、やめたんです。どの国でも、どの街でも、ただの通りすがりの人間として…(生きていくことにしたのです)。誰とも深く関わらない。恋人でも、友人でも、誰でも。そう決めたんです」。江藤リヨ(北香那)からのプロポーズを断った。リヨは涙を浮かべ、錦織友一(吉沢亮)の表情も沈んだ。

 帰宅したヘブンはリヨから贈られた“ウグイス”を空に放つ――。

 八雲が来日したのは1890年(明治23年)、40歳の時だった。1869年(明治2年)、19歳の時に英国から米国オハイオ州シンシナティに渡り、やがて新聞記者に。1874年(明治7年)、24歳の時に黒人女性マティと結婚したが、当時、同州においては黒人女性との結婚は違法。これも一因となり、新聞社を退社。1877年(明治10年)に離婚、約3年の結婚生活だった。

 第53回(12月10日)と2話にわたり、史実ベースの展開でヘブンの過去を描いた狙いについて、橋爪CPは「彼の生い立ちを説明するのは大変で、ドラマの尺としても全部描くわけにもいきませんから、シンシナティ時代を抽出しました。定住を求めない“通りすがり”の彼も、実は一度結婚し、うまくいかなかった。そのことが、この物語における彼のパーソナリティーを描く上で核になると考えました」と明かした。

 マーサ役はオーディションを経て、米女優ミーシャ・ブルックスに決定した。

 「日本には黒人女性でお芝居をされている方はあまり多くありません。アメリカの俳優さんで日本でお芝居がしたいという方がいると紹介いただき、日本に来てオーディションに参加していただきました。参加者の中で演技力が圧倒的でした。日本のことが大好きで、留学で奈良にいたこともあるそうで、日本語が堪能な才女なんです」

 ハーバード大学工学部卒業。MIT(マサチューセッツ工科大学)でも、ヒューマノイドロボット工学と義肢装具を専門に学んだ。米ドラマ「ビリオンズ」などに出演。昨年、ロンドン王立演劇アカデミーのプログラムを修了した。

 「日本語のお芝居も素晴らしいトミーさんですが、ミーシャさんとの英語の台詞で一層、力が発揮されたと思います。長期間の撮影で“日本語疲れ”みたいな部分も少し出てきたところで、収録の合間もミーシャさんが英語で話し相手になってくれたのも、よかったんじゃないでしょうか」。今作は吹き替えは使わず、字幕で通しているが「朝の忙しい時間帯に字幕でご覧いただくのは大変かもしれませんが、配信など視聴形態も多様化していますし、何よりトミーさんの演技をそのまま生かしたいので、字幕で行こうと最初から決めていました」と振り返った。

 ヘブンとマーサの場面は、大阪放送局にセットを建てて撮影。第11週の演出を担当した小島東洋監督が初登板し、美術チームと当時のシンシナティを再現。1869年に米国最初のプロ野球チーム、シンシナティ・レッドストッキングスが誕生しているが「ヘブンのアパートの前で少年たちが野球をしていたり、画面にハッキリとは映っていませんが、赤い靴下をセットに忍ばせたりしています」。こだわりの作りとなっている。

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