「1曲で3、4曲分のカロリー」ファンを熱狂させるRAZOR・衍龍が明かす“獣”の正体と創作の矜持

[ 2025年11月27日 11:00 ]

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 5人組ロックバンド「RAZOR」が、10月17日に新曲「In CREATURE」をリリースした。人間の内に潜む“獣性”をテーマにしたこの楽曲について、ギタリストの衍龍(こうりゅう)がオンラインインタビューに応じ、創作の舞台裏とステージにかける想いを語った。(ヴィジュアル系特集取材班)

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 衍龍は、穏やかな口調で「よろしくお願いします」と微笑んだ。ステージで激しくギターをかき鳴らし、クールな視線を客席に投げる姿とは少し違う、柔和な印象。しかし、新曲「In CREATURE」の話になると、瞳の奥に静かな熱が宿る。ラテン語で 〈Homo creatura intus portat〉――「人間は内側に獣を抱える」という一節が象徴するこの曲で、何を解き放とうとしているのか。

 「ライブの時って、普段の生活とはかけ離れているイメージじゃないですか」。ステージに立つとき、衍龍は意識的にスイッチを入れるという。日常で溜め込んだ鬱憤(うっぷん)やストレス。社会生活を送る上で誰もが心の奥にしまい込んでいる、むき出しの感情。それらを音楽に乗せて昇華させる場所が、彼にとってのステージだ。

「普段は解放していない獣みたいな感じですかね。ライブの時は、解放できてないものを解放するといったような」。

 その“獣”を表現するため、ステージ上で歌詞の世界に入り込み、ジェスチャーを交えて感情を爆発させる。「勝手に動いちゃうんですよね」と少し照れたように話すが、それは理屈を超えた本能の叫びだ。観る者の心を鷲掴みにするパフォーマンスは、そうした没入から生まれている。

 そんなRAZORの創作活動は、常に順風満帆というわけではない。新曲のレコーディングは、ツアーで各地を転々とする中で行われたという。「スケジュールが詰まってて、ライブ終わりに泊まった地方のホテルで録りましたね」。華やかな世界の裏側にある、地道で慌ただしい現実。だが、衍龍は「環境が違うっていうだけですね」と事もなげに語る。どんな状況でも最高のクオリティを追求する、プロフェッショナルとしての矜持が垣間見える瞬間だった。

 苦心して生み出された「In CREATURE」は、今やライブに欠かせない1曲となっている。激しいリズムに合わせてオーディエンスが頭を振る光景は圧巻だが、ファンからは「1曲で3、4曲分のカロリーを消費する」「大変です」といった嬉しい悲鳴が上がっているという。その熱狂こそ、バンドとファンが一体となって作り上げる最高の空間だ。衍龍自身は「ドラムが特に大変かな」と仲間を気遣いつつも、「自分がすごい大変だなっていう風には感じたことない」と語る。

 日常の中で誰もが飼い慣らしている内なる“獣”。衍龍はステージという非日常の空間で解き放つ。ギターで奏でる獰猛なリフは、日々の葛藤を抱えながらも今を闘う私たちの、声なき叫びなのかもしれない。ライブが終わってもなお耳に残るその音色は、明日を生きるための小さな勇気をくれる。

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