岸井ゆきの 「生活を表現したい」 28日公開「佐藤さんと佐藤さん」で体現 大切にしたのは現場の空気

[ 2025年11月27日 07:30 ]

インタビューに応じた岸井ゆきの(撮影・会津 智海)
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 【インタビュー】女優の岸井ゆきの(33)が主演を務める映画「佐藤さんと佐藤さん」が11月28日に公開される。岸井演じる佐藤サチと俳優の宮沢氷魚(31)演じる佐藤タモツの出会いから別れまでの15年間を描いた作品。岸井はスポニチのインタビューに応じ、作品の魅力や撮影の舞台裏を語った。(望月 清香)

 「生活を表現したい」と語る岸井。今作はその言葉を体現したかのような作品だ。サチとタモツのやり取りは、まるで実際の夫婦の1コマをのぞき込んでいるかのようにリアル。だからこそ、見る者の心をじりじりと切なくさせる。

 岸井が今作で大切にしたのは、現場の空気。宮沢氷魚とは今作が初共演だったが、事前のリハーサルを通して、距離を縮めたという。「氷魚さんや監督とのコミュニケーションの中で培われた関係性を凝縮して表現できたらいいなと思いました。“こういうお芝居をしたい”というよりはその場の空気を大事にしていました」。現場での化学反応を楽しんだ。岸井はふとしたしぐさや視線の動き、声色にサチの喜びやいら立ちをにじませ、サチを体現している。

 特に印象に残っているというのが、作品中に何度かあるサチとタモツがケンカをするシーン。「ワークショップやリハーサルを入念にして組み立てていったんですけど、いざ現場に入ってからは現場の空気で演じました。試行錯誤をして組み立てたものを一度壊せたことが凄く面白かったです」と語った。

 明るく芯の強いサチを演じている岸井だが、「どちらかというとタモツの気持ちの方が分かる。私はタモツタイプです」と自身を分析する。タモツはインドアで不器用な性格。自分の気持ちを上手く表現することができない。「私もそのタイプ。気持ちをうまく言葉にできないんですよね。思ったことをスパっと伝えられなくて、余計なことまで言っちゃう。誤解がないようにしたいと思って言葉をいっぱい使うんですけど、誤解がないように使った言葉たちが邪魔で、結局何が言いたいのか自分でも分からくなってしまうことがあります。だから、目的に対して真っすぐに発言できるサチがうらやましかったです」と語った。

 自身について「タモツタイプ」と表現するように、頭の中で思いをめぐらせながら丁寧に言葉を選んだ岸井。迷いながら選び取った言葉の一つ一つに作品への真摯(しんし)な姿勢を感じた。

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