佐野史郎が感慨「ばけばけ」で初朝ドラ!出身の島根・松江が舞台「これまでも…」出雲ことばに重圧「実は」

[ 2025年11月25日 08:15 ]

連続テレビ小説「ばけばけ」で朝ドラ初出演を果たした舞台地・松江市出身の佐野史郎。島根県知事・江藤安宗役を演じる(C)NHK
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 キャリア50年を誇る俳優の佐野史郎(70)がNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で朝ドラ初出演を果たした。舞台地の島根県松江市出身で、島根県知事・江藤安宗役。同局から佐野のコメントが到着し「『もう朝ドラには出ないんだろうな』と思っていました(笑)」「地元の人に『変な出雲ことばだ』と言われるのは嫌なので、実は相当プレッシャーを感じています」と心境を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 佐野演じる江藤知事は島根をこよなく愛し、日本が誇る一流の県へ押し上げようと奮闘。新時代を担う若者たちには英語教育の充実が不可欠と考え、外国人教師としてレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)を松江中学校に招いた。

 佐野は1975年、劇団「シェイクスピア・シアター」に創設メンバーとして参加。92年7月期のTBS金曜ドラマ「ずっとあなたが好きだった」でマザコンの桂田冬彦(冬彦さん)役を怪演。テレビドラマ史にその名を刻んだ。数多の作品を彩っているが、朝ドラ出演は意外や今回が初となる。

 ――朝ドラ初出演。

 「これまでも『だんだん』(2008年度後期)や『ゲゲゲの女房』(10年度前期)など島根を舞台にした朝ドラは何本かありましたが、声が掛からなかったので『もう朝ドラには出ないんだろうな』と思っていました(笑)。でも、今回『ばけばけ』のお話を頂き、このためにこれまで出演することがなかったんだと思いましたね」

 「僕は小泉八雲のひ孫の小泉凡(ぼん)さん(民俗学者)の監修の下、奥さまの祥子さんのプロデュースで小泉八雲の朗読を18年続けているのですが、昔から小泉八雲とセツのドラマをいつかやりたいという話をNHK松江放送局でもしていたので、今回『ばけばけ』の制作発表があった時は、みんなも喜んでいましたし、僕もお声掛けいただけてうれしかったです」

 ――役柄について。

 「江藤の直接のモデルではありませんが、小泉八雲を教師として招聘した籠手田安定(こてだ・やすさだ)さんは、滋賀・新潟・島根の知事を務められた立派な方で、武術の達人でもあり、質実剛健のイメージを持っていました。だから、台本で最初に江藤という役を読んだ時は、えらくトボケた人だなと(笑)。でも、島根をこよなく愛し、西洋近代文明をいち早く取り入れるところは、ちゃんと押さえられていますね」

 「実は当時の知事は国から遣わされていて、籠手田さんも長崎出身。出雲ことばはほとんど話さなかったと思います。ですが、松江の人間である僕が知事役を務めることもあり、ドラマでは松江出身の島根愛の強い人物像の設定となりました。地元の人に『変な出雲ことばだ』と言われるのは嫌なので、実は相当プレッシャーを感じています」

 「近代化を促していきたいんだけど、異国の人に思いを寄せる娘のリヨ(北香那)のことは心配という、混迷していた時代の中で近代化推進と伝統を重んじる価値観を同時に持つ人物だとも思います。僕にも娘がいるので心情が分からなくはないし、フィクションと現実が重なるような気持ちになったり…。小泉八雲の朗読を続けていることも含めて『ばけばけ』というドラマを生きるだけでは収まらない、現実とフィクション、現代と明治の時代を同時に生きているような感覚でいます」

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