「1打に魂を込める」──RAZOR・NIKKY “内なる獣”を叩き起こす「In CREATURE」

[ 2025年11月25日 11:00 ]

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 5人組ロックバンド「RAZOR(レザー)」のドラマー・NIKKY(ニッキー)が、10月17日に発売された新曲「In CREATURE」についてオンラインインタビューに応じた。人間の内に潜む“獣性”を描いた一曲で、ラテン語の一節〈Homo creatura intus portat(人間は内側に獣を抱える)〉が象徴する世界観を持つ。BPM190の高速サウンドの中で鳴り響くのは、理性と本能がせめぎ合う鼓動だ。(ヴィジュアル系特集取材班)

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 「この曲のドラムは、まさに内なる獣を表現しています」

 そう笑う声には、挑戦をやり遂げた手応えと余韻が混じっていた。両足を駆使するツーバスを軸に、冒頭から最後まで駆け抜けるようなリズム。その“ドコドコ”とうねる低音が、「In CREATURE」の骨格を形づくっている。

 「RAZORでは、1曲を通してここまで激しく叩くことはあまりなかったんです。だから今回は“限界まで振り切ってみよう”と。レコーディング中は“ライブで再現できるのかな”と不安になるほどギリギリを攻めました」

 BPM190という数値は、単なる速さではない。180でも200でもない“中間”のぎこちなさが、人間の耳にはより速く、そして荒々しく響く。「その微妙なズレがスピード感を際立たせてくれた」と語る。

 制作時のルールは意外なほどシンプルだ。特別なルーティンは持たず、常に意識するのはライブの景色。「レコーディングの段階からライブのことを考えています。フレーズを決める時も“この方が盛り上がるかな”と想像しながら作ってるんです。だから、スタジオでもお客さんの顔が浮かびます」。

 その想像が現実になったのが、新曲初披露の夜だった。

 「とにかくドラムがすごすぎる」──ライブ後、SNSや来場者からはそんな声が相次いだ。演奏が始まると客席の熱量が一気に渦を巻いた。一方で、ふと顔を上げた瞬間、思わず立ち尽くす観客の姿も目に入ったという。

 「驚き、と言えばいいんでしょうか。そういう新鮮な感情を生んでいたなら大成功ですね。なかなかない感覚を呼び起こせた曲になったと思います」

 RAZOR加入以降、ライブへの向き合い方も変わった。「昔は“ミスなく叩く”ことが一番大事だと思ってた。でも今は違う。少し間違えてもいいから、魂を込めて叩く方が大事。お客さんの心に届くことが一番です」。

 ドラムという“生の楽器”は、一打一打がそのまま心を映す鏡だ。「1打に魂を込める」。その言葉に、今の生き方が凝縮されている。正確さよりもリアルな熱を、完璧さよりも共鳴を。

 「In CREATURE」は、NIKKY自身の“内なる獣”をも呼び覚ます。ステージの上でスティックを振り下ろすたび、観客の中にも眠っていた本能が息を吹き返す。

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