NHK総局長 NHK戦後80年ドラマ 遺族との話し合い継続「引き続き、誠意を持って」

[ 2025年11月19日 15:28 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの山名啓雄メディア総局長が19日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、8月放送の戦後80年企画で放送したドラマ「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」の描き方に対し、遺族が抗議している問題についてコメントした。

 山名総局長は「(遺族の)飯村さんとは引き続き、丁寧な対応を続けさせていただいております」と説明。そのうえで「ご存じの通り、飯村さんが民事訴訟を検討されているということもありますので、この場で細かい話をというわけではないんですけど、先ほど申し上げた通り、引き続き、誠意を持って丁寧に対応はさせていただいております」と話した。

 また、ドラマの監督を務めた映画監督の石井裕也氏との対話について、担当者は「石井裕也監督は継続してやり取りは続けている」としつつ、個別のやり取りについては「この場では詳しい内容については控えさせていたきます」と話すにとどめた。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会はこの件について10月18日、この件について「視聴者において誤解が生じることはないと考え、討議入りしない」と結論づけたことを公式サイトで公表している。

 ドラマはNHKスペシャル「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」。猪瀬直樹氏のノンフィクションが原案で、日米開戦直前に設立された「総力戦研究所」が舞台。研究所では「圧倒的な敗北」とシミュレーション結果を出したが、所長の陸軍中将が結論を覆すよう圧力をかける人物として描かれた。実際は、自由な議論を後押ししたとされる。所長の孫で、元外交官の男性は「歴史がゆがめられ、祖父の人格を毀損(きそん)するような描き方をされた」と抗議。遺族側がBPOに審議入りなどを求める要望書を提出していた。

 同番組は陸軍中将だった祖父が史実をわい曲して描かれ、名誉が毀損(きそん)されたとしてNHK側に損害賠償請求訴訟を起こすことを明かしていた。

 稲葉延雄会長はこの番組について9月の定例会見でさまざまな意見が出る演出はたとえドラマであってもNHKらしくなかったと、私は受け止めています」とコメントしていた。

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