トランプ氏「10点満点で12点」の米中首脳会談 識者感じた違和感「両者を信用してはいけないのでは」

[ 2025年10月31日 14:18 ]

フジテレビ社屋
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 キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司氏が31日放送の情報番組「サン!シャイン」(月~金曜前8・14)に出演。日中首脳会談に感じた2つの違和感を挙げた。

 番組では、30日に韓国・釜山の空港で行われたトランプ米大統領と中国の習近平国家主席による米中首脳会談について特集。両者の対面会談は第2次トランプ政権では初。両国が貿易摩擦による報復として表明した主な措置を1年停止することで合意した。トランプ氏は米国が対中追加関税を10%引き下げると表明。中国はレアアース(希土類)の輸出規制導入を停止し輸出を継続するとした。2大経済大国の貿易摩擦は解消に向け一歩前進したが、問題を1年間先送りした形。対立の収束とはならなかった。

 会談では、台湾問題については言及はなかったとされ、トランプ氏は「レアアースの問題は解決した。10点満点で12点の会談だった」と成果を強調し帰路に就いた。

 峯村氏は「トランプさんが言ってる10点満点中12点だっていう言葉通りで、もう完全満額回答以上のもの」だとし、「1つ考えられるのは、中国は経済かなり悪い状況で、トランプさんがもし言うこと聞かなかったら追加関税100%だって脅していったこと、本当にかけられたらまずいよねっていうところで、中国としては少し妥協したというのが1つ。あと中国の中でもいろんな考え方があって、ちょっと最近、習近平さんはやりすぎじゃないかと。やっぱり中国の外交方針としてアメリカとの関係をしっかりやるっていうのがある中で、喧嘩を売りすぎだろうっていう意見はちょっとくすぶっている。そのあたりで少し修正したってことが考えられます」と分析した。

 MCの谷原章介が「(中国)共産党内における、習近平さんの立場がちょっと弱くなってきてる?」と質問。峯村氏は「否定はできないですね。習近平さん、ずっと特にここ最近で言うと強気モードでバンバンバンバン攻めていたところで言うと急にトーンダウンした。なんかちょっと中にあったのではないかとも見えます」とした。

 レアアースについて主導権が中国側にある中で、中国側が妥協したことに「この間まで強気で行ってたんだったらこのまま強気で押せばいいのにって思ったんですけども、不思議だなというところです」と首をひねった。

 さらに2つ目の違和感としては台湾問題が議題に上がらなかったとされた点だといい、「米中双方の発表文見ても、台湾って文字が1個もない。2017年の11月以降、米中の対面での首脳会談で6回やってきているが、必ず中国側から“1つの中国政策を守れ”って必ず文句を言っている。あとはアメリカからも“平和的にやらなきゃダメなんだ”っていうのを結構言い合って、バチバチやっていたんですが、今回台湾の文言が落ちたってのは違和感がある」と見解を示した。

 そのうえで「まず1つ考えられるのは、これちょっと双方の関係者から聞いたんですけど、この間の日米首脳会談で、高市さんが“台湾問題って大事だよ”ってところで、そこで日本側も懸念していたのは、トランプさんがディールしたくて、台湾を変に妥協しちゃうんじゃないかと。“習近平さんと安易な妥協はしないで”という形で結構説得したというのが1つ、功を奏したのかもしれない」と指摘。「あとは、もう1つで言うと、中国側としては台湾問題は触れると揉めちゃうから、(今回)習近平氏がいろいろこのベタ折れする代わりに、あんまり台湾のことは言わないでくれと言ったという可能性もある。これまでを見てると、中国側は台湾について邪魔してくれるなってことをちゃんと言ってきてるので、中国側から言うことも考えにくいと。そう考えると、やっぱり1つあるのは、ブルームバーグの報道にあったみたいに、“台湾独立に反対すると言ってくれ”とか、ある意味、公開しない形で握っている、密約的なことをしているっていう方が私は可能性が高いと思ってます」とした。

 谷原は「そうなると、中国海軍が台湾の周辺、もしくは尖閣諸島の周辺で活動することに対して、アメリカ側があまりノーを突きつけない、公海上の自由みたいなことを言わないってことですか?」と質問。峯村は「一番マックスはそれありえると思いますね。我々が今やっていることに対して、中国の台湾に関する圧力に関してはもう目をつぶる的なことを握ってる可能性も最悪としてあり得る。台湾問題って凄いセンシティブなものなので、例えば、米中が国交正常化した1972年の時に、まさに舞台裏を作った補佐官やっていたキッシンジャーさんは公には“いや、台湾問題なんて1個も話してないってず”っと言ってたんですが、後に出た文章を見るとがっつり話している。しかもアメリカ側がベタ折れしてる、っていうところがあるので、その教訓から言うと、今回もあまりこの両者が言ってることが信用してはいけないんではないか」と話した。

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