「あんぱん」林田理沙アナ 実は「語り」に苦手意識 朝ドラ初挑戦「生の感情を大事に」印象に残るシーンは
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女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)も、最終週(第26週)に突入。朝ドラの「語り」を初めて担当している同局・林田理沙アナウンサー(35)からコメントが到着した。1週間を締めくくる土佐弁の別れのあいさつ「ほいたらね!」などが話題に。作品を彩ってきたナレーションについて振り返った。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。
太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦(ロンドン)ノ山本五十六」(2021年)や大河ドラマ「青天を衝け」紀行(23年)の語りを務めたことはある林田アナだが、朝ドラの語りは今回が初挑戦。局アナによる朝ドラの語りは、23年度後期「ブギウギ」の高瀬耕造アナ以来。女性となると、19年度後期「スカーレット」の中條誠子アナ以来5年半ぶりとなった。
――「あんぱん」の語りに決まった時の心境は?
「上司から語りに決まったことを告げられた時は信じられなくて、本当に私でいいのか、何度も聞き返してしまいました。うれしさがこみ上げてきて、まさに『たまるかー!』という気持ちでした。実は、これまでナレーションにはどちらかというと苦手意識があったんです。でも、制作統括(倉崎憲チーフ・プロデューサー)から柔らかい声の性質が『あんぱん』の世界観にピッタリで、脚本の中園さんも含めての総意だったと言ってもらえて、本当にうれしかったです。その期待に添える語りができているか、ずっと不安もあったんですが、最近、番組の収録で初めて中園さんとお会いした時に『自分の耳に間違いはなかった』とおっしゃっていただいて『よかった~』と本当にホッとしました。自分のキャリアの中でも大きな転換点になるとも感じています」
――やなせ氏の作品に触れる機会は?
「中学・高校時代に合唱部に入っていたので、やなせさんが作詞された曲を歌う機会が多くありました。好きな曲は『さびしいカシの木』など色々あるのですが、どの詞も心温まる中にどこか物悲しさがあったりと、やなせさんの感情の瑞々しさが表れているなと感じていました。今回語りをすることになって、あの時に自分が感じていたやなせさんの詞の温もりが今につながったようで、不思議なご縁を感じました」
――語りの収録時に心掛けた点は?
「これまでナレーションに取り組む時は、番組の内容を論理的に読み解いて、自分の声の高さをどう設計していくかを意識してきましたが、今回は自分が感じたことを大切にした方が、表現のしやすさがありました。あまり事前に映像を見すぎないようにして、ナレーション収録の場で映像を見たその時の生の感情やインスピレーションを大事にしました。同時に、語りに違和感があるとその先が頭に入ってこなくなってしまうと思うので、見ている方と一緒に物語を見守る気持ちで、ということも心掛けていました」
――語りとして印象に残るシーンは?
「第105回(8月22日)、のぶが家出した後に、太ったおんちゃん(おじさんアンパンマン)が誕生するシーンです。『この太ったおじさんが、のちに子どもたちに大人気のアンパンマンになるのですが、それはまだ先のお話…ほいたらね』という語りをした場面。のぶが戻ってきた時、涙ながらに嵩に思いをぶつけるのですが、嵩は『のぶ
ちゃんはそのままで最高だよ』と、のぶのすべてを肯定するんです。このシーンは、本当の意味で2人が一つになって通じ合ったという感じがしています。どのような人間関係もそうだと思いますが、本当のことがなかなか言えなくなってしまうこともあると思います。のぶと嵩はお互いすれ違ってしまい、一時的に離れて暮らすことになりましたが、2人が心の奥底からぶつかり合い、分かり合えたこと、それがアンパンマンの生まれる源となったという意味で特別な回だと思いますし、アンパンマン誕生のシーンを語らせていただいたことは感慨深いものがあって、とても印象に残っています」
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