三代目林家菊丸 10周年独演会で師匠・染丸の十八番“幸助餅”を披露

[ 2025年9月12日 15:15 ]

菊丸襲名10周年記念「三代目林家菊丸独演会」について語る林家菊丸
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 三代目林家菊丸(51)が12日、大阪市内で菊丸襲名10周年記念「林家菊丸独演会」(23日、天満天神繁昌亭)の取材会に出席。「襲名させてよかった、間違いなかったと思わせられるように」と鼻息も荒い。

 大産大を中退して94年7月に四代目林家染丸(75)に入門。染弥を名乗り、14年9月に三代目林家菊丸を襲名した。あれから丸10年を超えて、繁昌亭で記念の独演会。今回はゲストを招かず、桂笑金が前座を務めるだけ。自身は「猿後家か竹の水仙か…」と思案中の大ネタ1本と、20分程度のネタかトーク。大トリで大ネタ「幸助餅」を披露する。

 大トリの「幸助餅」は松竹新喜劇の作品だったものを、師匠の染丸が落語に仕立てたネタ。染丸の十八番の1つで、菊丸も得意とするネタだ。三代目菊丸を襲名する際、師匠からいただいた言葉をこの10年、一度たりとも忘れたことがない。「せっかくいい名前をもらっても、何の変わり栄えもしなかったらアカン。染弥と違って、菊丸の芸を」。115年ぶりに復活した名跡に恥じないよう、芸を磨き、責任感を持って高座を務めてきた。

 その手応えは十分。先日、国立文楽劇場(大阪・日本橋)で開かれた「第6回大阪落語祭」(8月26~31日)の「立秋大吉寄席」にに出演した際のこと。東西の人気落語家が集結した中、2日目(27日)の夜公演では大トリを任された。桂吉弥、桂かい枝、桂春蝶ら人気と実力を兼ね備えた同世代の噺家が連日大トリを務めた会。菊丸は当初「幸助餅」を演じるつもりだった。

 だが、時間の都合で急きょ予定を変更せざるを得なくなった。自作の「貢ぐ女」を披露。パパ活で得た収入で、売れないバンドマンの彼を支える女の話で、大舞台で、色恋ものの創作落語は“勝負手”だった。だが、演じきって、緞帳(どんちょう)が下りた後も、客席の拍手はなかなか鳴り止まず。「なんとかうまくいった。乗り切れたと思いました」と菊丸は心の底から「襲名してよかった」と感じたようだ。12年11月に脳梗塞を発症した師匠・染丸は今も施設で療養中。「10周年、師匠も喜んでくださると思います」と菊丸は感慨深げだ。

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