北村匠海「あんぱん」は総決算の作品「出会い直し」座長・今田美桜に感謝 支え合った1年「お互い松葉杖」

[ 2025年9月12日 08:15 ]

「あんぱん」柳井嵩役・北村匠海インタビュー

連続テレビ小説「あんぱん」で朝ドラ初出演、やなせたかし氏をモデルにした柳井嵩役を全うした北村匠海(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインが務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の放送も、残り2週間(10回)。皆が知る、顔があんぱんのヒーロー「アンパンマン」(当初は平仮名表記)がついに誕生し、物語はクライマックスへ向かう。朝ドラ初出演にして、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏をモデルにした主人公の夫・柳井嵩役を体現した俳優・北村匠海(27)に1年間の撮影を振り返ってもらった。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。やなせ氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。

 北村は「お芝居をしている時間が1日の中で一番長くて、それが朝ドラとなると1年も続くので、嵩を通してその場にいる方が自分にとってはニュートラルな感じになって。今まで味わったことのない感覚でした。というのも、これまでは役をドライに俯瞰で捉えることを常に意識してきたんですが、今回はその客観性を大事にしながら、どうしても主観的になる瞬間が何度もありました。その方がシーンの出来栄えがよくなる成功体験もあって。全世代の役者さんと1つの作品で共演できる機会も滅多にないので、本当に贅沢で有意義な時間を過ごすことができたなと思います」と長丁場ならではの醍醐味を語った。

 一方、「1話15分は初めてで、その難しさを痛感しました。15分の起承転結をどうつけて、その上で1週間の大きな起承転結をどうつけるか」とも。「でも、今回はキャスト・スタッフさん全員が対等に話し合えるチームだったので、みんなで1日1日を紡いでいって最終回にたどり着くことができたと思います」と感謝した。

 中でも、主演の今田とは6回目の共演。「役者というのは孤独に向き合うこともあるので、悩みや悔しさを言葉にして1人で抱え込まないようにしないと保ちません。僕も1年前に想像していた以上に、嵩として迷う瞬間が多くて。そこはお互い、松葉杖のように支え合いながら、確かめ合いながら最後まで歩むことができたと思います。何があっても気丈で、常に現場を明るく照らしてくれる。1年間、変わることのない責任感の強さが、一番のぶに通ずるものだったと実感しています」と座長を絶賛、感謝した。

 遅咲きゆえに、のぶから「たっすいがー(たっすい=弱々しい、張り合いがないを意味する土佐弁)」と叱咤激励され続けたため、嵩に影響されて落ち込んだ時は「やなせさんの写真を見るようにしていました。やなせさん自身は明るい方なので、やなせさんからエネルギーを頂いて柳井嵩に臨むというルーティンもありました」と明かした。

 撮影期間中、楽屋には一度も戻らず、前室(スタジオ手前の待機場所)に居続けた。

 「もともと楽屋が落ち着くタイプではないのもあるんですが、今回は特に1年という長丁場なので、最終的には人間関係が肝になる、人と人との会話から日々を生み出していく作業になる気がしたんです。だから、とにかく前室にいて、作品のことではなくても天気の話でも何でもいいからコミュニケーションを取って、チームのみんなと距離感が出ないようにしたくて。クランクインの前から、前室にいようと決めていました」。潤滑油の役割を見事に果たした。

 八木信之介役の妻夫木聡とは、映画「ブタがいた教室」(2008年公開)以来17年ぶりの共演。いせたくや役の大森元貴とは、フジテレビ「僕たちがやりました」(17年7月期)の楽曲競演(エンディング曲を北村がボーカルを務めるDISH//、オープニング曲を大森がボーカルを務めるMrs. GREEN APPLEが担当)以来8年ぶりの再会。「あんぱん」の主題歌「賜物」を手掛けたRADWIMPSとは、ミュージックビデオ「携帯電話」(10年)出演以来15年ぶりのタッグとなった。

 「僕にとっては“出会い直しの作品”にもなりました。今田さんは言わずもがな、何度も出会い直して今回もご一緒して。『あの時以来ですね』がたくさんある現場で、それもまた財産になりました。僕は来年、役者人生20周年なんですけど、『あんぱん』が一足先に“総決算の作品”になった感覚もあります(笑)」

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