和合由依 本格舞台初挑戦の17歳 東京パラリンピック開会式から4年 片翼の飛行機から機関車で走り出す

[ 2025年8月14日 05:00 ]

舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」に主演する和合由依(撮影・吉澤塁)
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 2021年の東京パラリンピック開会式で「片翼の小さな飛行機」を演じて時の人となった和合由依(17)が、女優として本格的な舞台に初挑戦する。作品は「TRAIN TRAIN TRAIN」(11月26~30日、池袋・東京芸術劇場プレイハウス)。スポニチ本紙のインタビュー取材に、「せりふがある舞台が初めてで今からドキドキしていますが、早く台本を読みたい!」と胸を躍らせた。

 詩人が蒸気機関車(SL)に乗り旅をする冒険譚(たん)で、和合は音楽を奏でながら夢の世界へといざなうSLを擬人化した少女を演じる。「また乗り物なんだ!」とはにかみつつ、「飛行機の時は自由に空を羽ばたくイメージでしたが、列車にはレールがあるので違いを出していけたら」と役の想像を膨らませている。

 パラ開会式で演出を務めたダンサーの森山開次氏(51)ら、当時の制作陣やキャストが再集結してつくる舞台。「パラのレガシーを形にしたい」との思いで開会式直後から構想を練り、4年の時を経て実現に至った。

 13歳の中学2年生だった和合は、17歳の高校3年生に。昨年のNHKドラマ「パーセント」で女優デビューするなど演技の経験も磨いた。先天的に下半身と左手に障がいがあり車いす生活を送るが「“障がいを持っているから”は意識せず、チームで自分の役割は何なのかを大事にしている」と前を向く。「少しでも気になったら積極的に話を聞きにいくタイプ」といい、女優業の面白さを「コミュニケーションを取ること」と捉えている。

 初対面の人にも物おじせず話しかける快活さが持ち味だが、友人などの前に立つと緊張するという。今回の劇場は約850人収容。「友達も来ると言っていたので大丈夫かなあ」と初舞台ならではの不安の思いもポロリ。

 魅力は女子高校生らしい表情の豊かさ。取材中も本音がこぼれると思わず照れ笑いし、難しい質問には困り顔を浮かべた。大学へ進学するため受験勉強の真っ最中でもあり、「もう制服が着られなくなっちゃうんです」とぼやく場面もあった。

 ただ、東京パラ時にスポニチ本紙の取材に「表現者になりたい」と話していた夢は変わらない。「いつか連続ドラマや映画にも出たい。物づくりにはこれからも関わります」。これから先、どんなレールを敷いていくのか楽しみだ。(吉澤 塁)

 ≪演出森山氏は表情絶賛 ダンサーならぬ顔サー≫今作には岡山天音(31)や坂本美雨(45)のほか、障がいのあるダンサーらも出演。芝居だけでなく音楽やダンスの要素も盛り込まれる。演出の森山氏は「(和合)由依の体から発するエネルギーも届けていけたら」と力を込めた。和合の表現者としての魅力について「演技力はもちろん、ダンサーとしての身体表現も素晴らしい。表情がいきいきとしており、顔を使って体を動かす“顔(ガン)サー”ともいえるんじゃないですかね」と絶賛した。

 ◇和合 由依(わごう・ゆい)2008年(平20)1月10日生まれ、東京都出身の17歳。3姉妹の長女。先天性の羊膜索症候群(手足の形態異常)、関節拘縮症(関節の動きに制限が見られるなどの症状)により下半身と左手に障がいがある。中学では生徒会役員や吹奏楽部で活動。今年1月にNHK夜ドラ「バニラな毎日」に出演。趣味は映画、ミュージカル観賞など。

 ▽東京パラリンピック開会式 21年8月24日に国立競技場で開催。コンセプトは「WE HAVE WINGS」。和合が演じる主人公「片翼の小さな飛行機」が空へ飛ぼうと奮闘し、勇気と自信を得て舞い上がっていく姿が描かれた。後半はギタリストの布袋寅泰(63)が光るデコトラに乗って登場し、米映画「キル・ビル」のテーマソングなどを演奏して盛り上げた。前半部分を生中継したNHKの平均世帯視聴率は23.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

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