「パッと開く火華 散る夜に」――ラストランプ・ayaki、新曲「白夏(すさなつ)」に宿る儚さとライブでの真価

[ 2025年7月31日 11:00 ]

【画像・写真1枚目】「パッと開く火華 散る夜に」――ラストランプ・ayaki、新曲「白夏(すさなつ)」に宿る儚さとライブでの真価(撮影・yu-mi)
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 7月16日、4人組ガールズバンド「ラストランプ」が新曲「白夏(すさなつ)」をリリースした。表題曲の作詞を担当し、印象的なタイトルをつけたボーカル・ayakiがスポニチ東京本社でソロインタビューに応じ、楽曲制作の舞台裏を語った。一聴すると、儚い夏の恋を描いたラブソング。しかし、その裏側には表現者としての執念と、ライブでこそ剥き出しになるロックな魂が潜んでいた。

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 疾走感あふれるサウンドの中に、エモーショナルで儚いピアノの旋律が響く。そのアンバランスさに、ayakiの創作意欲は強くかき立てられた。

 楽曲制作のはじまりは、サウンドプロデューサーの大鹿大輝氏から受け取った「夏の終わりから秋にかけて」というテーマだった。「まず頭に浮かんだのは、白や淡いグレーといった色でした。そこでふと、白に夏と書いたらなんて読むんだろう?と思って検索したんです」

 検索結果の最上位に出てきたのは、沖縄・八重山地方で“初秋”を指す季節の言葉。「白夏」と書いて「すさなつ」。初めて聞く響きだった。「馴染みがないからこそ、インパクトがあるなって。メンバーとは『しろなつ』とか『びゃっか』って読まれちゃうかもね、なんて話しました。でも最終的にはインパクト重視でいこう、と決めました」。こうして、物語の入り口になる印象的なタイトル「白夏」が誕生した。

 歌詞のテーマは“儚い恋心”。花火に例えられた恋の始まりと終わりを、ひとつの物語のように紡いだ。

 ♪パッと開く火華 散る夜に――

 夜空を焦がす火花に、恋が始まるきっかけを重ねる。そして燃え尽きるまでの瞬間を描き、最後はこう締めくくられる。

 ♪夏の空 散る夜に――

 「ひとつの恋が終わるまでの起承転結を意識して、きれいにまとめられたかなって思っています」

 言葉選びだけではなく、ボーカルとしてのレコーディングにも徹底的にこだわった。

 「疾走感のあるバンドサウンドや、どこかエモくて儚いピアノの音色に、どう寄り添うかをすごく考えました。歌い方の緩急は数%単位でニュアンスを変えていて、フレーズごとに感情を切り替える作業を何度も繰り返しました」

 単なるレコーディングではない。音のひとつひとつに命を吹き込むように、納得がいくまでテイクを重ねる。その緻密さが、楽曲に複雑な奥行きを与えている。

 すでにライブでも披露されている「白夏」は、音源とはまったく違う表情を見せる。「音源だと切ない印象が強いけど、ライブでは『すごくロックだね』って言われるんです」

 ステージ上で奏でられる、荒々しくも力強いロックは「白夏」に秘められたもうひとつの本質だ。緻密に感情をコントロールした音源と、その瞬間の感情が爆発するライブ。その両方を知って初めて、「白夏」の本当の姿が見えてくるのかもしれない。

 「ボーカルとしては、Dメロから落ちサビにかけてが一番の見せ場です。この曲を象徴する言葉をそこに詰め込んでいるので、歌詞の表現に注目してほしいですね。もちろん各楽器のフレーズも計算し尽くされているので、ライブでは毎回違う表情が聴こえると思います。『今日はこのメンバーに注目してみよう』みたいに、いろんな角度で楽しんでもらえたら嬉しいです」

 ayakiの声が描く“儚い恋心”と、ライブで暴れる“ロックの本能”。そのギャップこそが、「白夏」を特別な一曲にしている。

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