香川照之主演作「災 劇場版」がサン・セバスティアン映画祭に!

[ 2025年7月29日 18:00 ]

「災 劇場版」で災いをもたらす香川照之(C)WOWOW
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 俳優の香川照之(59)主演の「災(さい) 劇場版」が9月19日にスペインで開幕する第73回サン・セバスティアン国際映画祭から正式招待され、2026年の日本公開に先駆けてコンペティション部門でワールドプレミア上映されることが決まった。

 監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗(38)が監督・脚本を務めた作品は、WOWOWで放送された連続ドラマ「災」を劇場用映画として再構築。独特な映像の構造によって、観客を未知なる恐怖に導いていく異色のサイコ・サスペンスだ。

 交わることのない6人。それぞれの日常にいつの間にか紛れ込んでいる1人の男が災いをもたらし…。監督集団の2人にとっては長編デビュー作「宮松と山下」に続いてのサン・セバスティアン映画祭出品となるが、「宮松と山下」にも主演した香川は「『災』は6話連続だった長尺のドラマ版でさえ難解奇妙な物語だったものを、3分の1の尺の2時間の映画に編集し直してさらに混迷を極め、理解不能が大前提のような狂作へとぶっ返り、それを2作連続で自身の映画祭に、しかも今回は猛者たちが群雄割拠するコンペティション部門へ招いたというサン・セバスティアンの勇猛果敢さには心底頭が下がる」と、独特の言い回しで出品を歓迎した。

 その上で「シーンの順番は滅茶苦茶、私が演じる多岐にわたる人物像がさらにそれを混とんとさせ、一体現地の人たちはどこまでこれを理解するというのだろう。そして来年、本作は劇場公開されると聞いた。元となったドラマ版をその後でも見ることが出来る我々は、まだ筋の答え合わせをする機会があるだけ恵まれている。世界屈指の美食の街サン・セバスティアン。何はともあれ、そこから黒船は出発する。心配である」と続けた。

 脚本・監督の関は「ドラマから産声をあげた風変わりな映画が、サン・セバスティアンという世界的な舞台に呼んでもらえたこと、本当に嬉しく思います。8人の男をさも当たり前のように怪演してくださった香川さんをはじめ、『災』の世界を作り上げた俳優・スタッフの全仕事がただただ誇らしいです。映画愛があふれかえっているあの街で、この得体の知れぬ作品がどう受け止められるのか…。緊張と興奮が渦巻いたまま上映当日を迎えることになりそうです」と述べた。

 平瀬も「意味もなく、前触れもなく、慈悲もなく、悪意すらなく私たちの人生を壊すものを、人は『災い』と呼びました。それは、恐ろしいほど乱暴な現象にも関わらず、いざ相対するまで、一体、どこに潜んでいるのか感じ取ることすらできません。その“目に見えぬ恐怖”を“今までにない形”で描こうと試み、この『災』という作品が生まれました。“今までにない形”ということを大切にしたので、結果、ドラマと映画、それぞれまったく違う作品になりました。映画『災』は、映画にしかできない形で、観る人の胸中に“目に見えぬ恐怖”を静かに呼び起こします。この試みが世界に届いたことを嬉しく思うのと同時に、世界中から集まった映画を愛する観客が、この映画から何を受け取り、何を感じるのか、すこしだけ緊張しています。そして、まずは世界に問うことになりましたが、2026年にはこの“恐怖”と“形”を皆様にもお届けします」とコメントを寄せた。

 中村アン、竹原ピストル、宮近海斗、松田龍平、坂井真紀、安達祐実、井之脇海らが共演。劇場版はビターズ・エンドの配給で公開される。

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