「錦鯉」渡辺隆 芸能界で光る「新橋に溶け込む」個性 「罵倒」シリーズみりちゃむとの出会いは「天啓」

[ 2025年7月13日 05:30 ]

新橋のガード下を進む錦鯉の渡辺隆(撮影・会津 智海)

 お笑いコンビ「錦鯉」の渡辺隆(47)が“普通すぎるおじさん”で新境地を切り開いている。

 初主演作の中京テレビドラマ「ライブマニア」ではライブハウスにハマる、さえない中年会社員役を好演。5月からNetflixで配信されたドラマ型バラエティー「罵倒村」でも、みりちゃむこと大木美里亜(23)ら出演者から浴びる罵倒を笑いに変える中年男性の姿が面白すぎると話題を呼んだ。

 そんな芸人らしい型破りな言動と、普通のおじさんの見た目。本紙の取材に明かした将来の夢も「夢グループのような感じで、通販をやってみたい」と奇妙なギャップが味わい深い。

 「M―1グランプリ2021」を制した直後は相方の長谷川雅紀(53)が注目されることも多かったが、高いお笑いスキルの持ち主。一方“見た目の普通さ”は芸能界では際立った個性だ。自称「新橋を歩いている令和のおじさんをギュッとした平均」。「きょう(取材日)も新橋を歩いたけれども、誰からも声をかけられなかった」と冷静に自分を分析する。クセの強い人物の多い芸能界ではその個性が武器となり、お笑いの技術とマッチし始めたことで単体の仕事も増えている。主演ドラマもそうした“普通のおじさん”としての渡辺に期待してオファーが届いたという。

 とりわけ、仕事の幅を広げてくれたのは、みりちゃむとの「罵倒」シリーズでの絡みだ。同作は佐久間宣行氏のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」で2021年に始まった。2人は21年に実験企画「罵倒大喜利」で初共演。小太りの50近いおじさんからは想像できない罵倒されたがる姿が注目された。

 その後も「罵倒キャバクラ」などで「ドM(マゾ)―1チャンピオンです」など迷言や爆笑を量産。人気を博し、フォーマットはNetflixで番組になるまで成長した。

 「一言で言うと天啓です。出会ってピンの仕事も増えました」。みりちゃむが出演した朝ドラ「おむすび」を欠かさずに視聴するなど、現在も関係は良好。今月10日の誕生日にはみりちゃむの誕生日を祝う写真をSNSにアップするなど感謝は尽きない。

 さまざまな媒体で存在感を示す渡辺。それでも「オーラを出したいとかは一切ない。なんなら新橋に溶け込みたい」と謙虚な姿勢は崩さない。今を生きるおじさんの象徴として、お笑い界を堅実に生き抜いていく。

 ≪「老いる過程を見て」単独ツアー実施中≫錦鯉は現在独演会ツアー「バカの恩返し」を開催している。5月からスタートし、全国10カ所・全12公演。残すは福岡と東京の3公演となり、27日東京・イイノホールで千秋楽を迎える。渡辺は「われわれの老いていく過程を見てほしい」と独特な言葉で見どころを語った。そして取材の最後には「漫才で世に出た以上、体が動くうちは、やらないと存在意義はないんじゃないかと思います」と漫才師としての誇りをのぞかせた。

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