菜葉菜 主演映画「金子文子 何が私をこうさせたか」文子没後100年の来年2月に公開

[ 2025年7月10日 17:08 ]

金子文子を熱演した菜葉菜(C)旦々舎
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 女優の菜葉菜(年齢非公表)が1926年7月23日に獄中で自死した無政府主義者の金子文子役で主演した映画「金子文子 何が私をこうさせたか」(監督浜野佐知)が文子の没後100年に当たる2026年2月に東京・渋谷のユーロスペースほかで全国公開されることが決まった。同作品はまた、9月11日から15日まで開催される「あいち国際映画祭2025」でオープニングを飾ることも決定した。

 1971年にピンク映画で監督デビューし、300本を超える作品を世に出してきた浜野監督。自主製作作品として作家の尾崎翠、ロシア文学者の湯浅芳子、作家の宮本百合子ら、100年前の日本で自説を曲げることなく生きた女性たちを描いてきたが、その集大成として題材に据えたのが長年映画化を構想してきた金子文子だ。

 1923年9月、朝鮮の社会運動家の朴烈と共に検束され、1926年3月に大逆罪で死刑判決を受けた文子。恩赦で無期に減刑されたものの、栃木女子刑務所の独房で自死。死刑判決から自死するまでの121日間にいったい何があったのか―。それを残された短歌などをもとにひもといていく内容だ。

 浜野監督は「私が金子文子と出合ったのは、文子が獄中で残した自伝『金子文子 何が私をこうさせたか』でした。読み進むうちに時代も年齢も違うのに、文子の魂が私の中で蘇ったかのような感覚を覚えました。日本という国からの、あらゆる差別に猛然と反発した文子、その怒りを、私は自分の怒りとして受け止めたのです。無籍者として存在を消され、一時期奴隷同然の生活を強いられた文子とは比べ物にもなりませんが、私もまた、女は映画監督になれないと門を閉ざした日本映画界で、映画監督への道を歩み、生き抜いてきたからです。100年後の『今』という時代にこそ、権力に抗い、たった一人で国家に戦いを挑んだ『文子』という爆弾を投げ込みたい。その私の願いが、まるで文子が乗り移ったかのような菜葉菜さんという役者を得て、今作品で結実しました。ぜひ一人でも多くの人に見ていただけることを願っています」とコメント。

 主演の菜葉菜は「金子文子は100年前の日本で、たった一人で国家に真っ向から闘いを挑み続け、壮絶な人生を駆け抜けた女性。彼女を演じることは決して容易ではなかったが、誰よりも強い覚悟と思いを持った浜野監督、そして心強いスタッフやキャスト、関わる全ての方々のお陰で最後まで走り抜けることが出来た。今の時代だからこそ、この映画を通して多くの方に金子文子という人を知ってもらい、感じて頂けたら本望です」とメッセージを寄せた。

 朴烈には小林且弥、予審判事の立松懐清に三浦誠己が扮し、ほか浜野作品になじみの深い吉行和子や白川和子、洞口依子ら豪華俳優陣が脇を固めている。

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