梶芽衣子 素人同然の新人時代回想 厳しかった先輩女優の元へ押しかけ「この人しかいないと思って…」

[ 2025年4月14日 15:23 ]

梶芽衣子
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 女優の梶芽衣子(78)が13日放送のニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(日曜後4・00)にゲスト出演。新人時代に教えを受けた先輩女優について語った。

 芸能生活60周年を迎えた梶。新人時代の話題になり、とくに歌や芝居が好きというわけではなかったため、何も知らなかったと回想。役者が映像にセリフを入れるアフレコについても分からず苦労したが、先輩からのアドバイスがなかったのかと聞かれた梶は「ありませんっ!」と即答した。

 その理由について「そんな暇がない。あの時代は(大手映画会社の)5社が全部直営館を持ってた。そうすると週に2本新作を封切る。だから1カ月間8本の映画がフル回転。私たち新人はとにかく押し込まれる。1年間で7本の映画に出てました」と時代背景を説明した。

 そして「仕事を覚えるのにも、自分が何が分からないかが分からないから聞けない。それで苦しくって、最初のヒロインをやった時の母親役が山岡久乃さん。凄いおっかないお母さんだったけど、この人のおっかなさにはちょっと愛があるなってふと感じた。この人しかないと思って押しかけました、教えてくださいって」と、1999年に亡くなった女優・山岡久乃さんの名前を挙げた。

 しかし山岡さんは「私はね、そんなことできない。だいたい芝居なんて教えるもんでも教わるもんでもないんだから」と激怒。梶は「やっぱりおっかないなって思ったけど、行き続けてたら何か教えてくれるって気がどこかにある。不思議なんだけど」と告白。「それであんまり通ったもんだから、山岡さんが根負けして『あなたお腹空いてるんじゃないの?』って始めちゃって、しめしめ…って思って『もちろん空いてます!』って。それでご馳走になってからは、そこからは仲良しになりました」と明かした。

 とはいえ「怖かったですよ。でも優しい方よりも怖い方のほうが愛が強いような、自分で勝手に解釈しちゃった。だから行き続けたらもしかしたら…っていうのが命中しちゃって」と笑う。その教え方とは、「そんなことも分からないで役者やろうっての!?」など厳しいものだったが、梶は「私も『やりたいです、今のまま終わるのは悔しいです』って」と話した。

 そして「本気でやろうと思ってましたから、年に400本ぐらい人の映画を見まくりました」と、名画座に通って"勉強"。「見ていくとだんだん分かる。そういう時に山岡のお母さんのところへ行くと、『そうだよ、それが分かれば少し上等なんだよ』。(手取足取りではなく)勝手に感じろっていう教えなんだけど、それはやっぱり重要な私の引き出しになりました。のちにあの時の教えがコレだわっていうのがいっぱい出てくる」と打ち明けた。

 ただし「私がそこに行ってるとか教わってるとかは、絶対誰にも言うなって言われました。『私が迷惑だから』って。そういうのは両方が迷惑になるんだって分かった、今だから申し上げてるけど。本当に素晴らしい人でした」と語った。

 その後「自分を試したい」と6年間所属した日活を退社。その際あいさつに行くと、山岡さんは「もう二度と私のところに来なくていいから」と決別。「ちゃんと守ってくれる会社がある。仕事がなくて困るってこともない。そこを出るんだから、それ相応の覚悟がないと生きていけない、そういう人は二度と来ないでくれ」と言われたという。

 数年後、偶然テレビ局で山岡さんに再会。「母さーん!って言ったら『母さんって言うな!山岡さんって言え!そんな親しくないんだから私は。アンタね、全然変わらないから私は嫌いなんだよ!』とかって言われて」と明かすと、話を聞いていた笑福亭鶴瓶は爆笑。「お会いしたかったなあ」と惜しむと、梶は「絶対好きになる。もうね、ホントに生き様も凄かったし、大尊敬してました」と懐かしんだ。

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